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『ドクターX』より全然エグい!非常識横行の医療の世界…手術執刀医の替え玉も日常的

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米倉涼子

 今クール(10~12月期)の連続テレビドラマ『Doctor-X ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の第1話が10月13日に放送され、平均視聴率20.4%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)をマークし好発進となった。シリーズ第4作となる同ドラマは、過去のシリーズもすべて高視聴率を記録している、『相棒』と並ぶテレ朝の看板ドラマだが、そこで描かれる一般社会の常識とはかけ離れた“医師の世界”もまた、多くの視聴者を引きつける魅力のひとつとなっている。そうしたシーンは、現実に医療の現場でみられるものなのであろうか。そこで今回は第1話内の具体的なシーンについて、現役医師に感想を聞いてみた。

 まず、主人公・大門未知子(米倉涼子)のような、特定の病院に属さないフリーランスの外科医というのは、存在するのだろうか。現役医師・A氏は語る。

「特殊な技能を持った外科医がフリーランスで活躍しているという話は聞いたことがありますが、チーム医療が原則の外科では一般的でありません。日本は基本的に国民皆保険です。手術の値段は『誰が・どこで・誰を』手術しても同じです。そうすると、特殊な能力があっても特別の収入を得ることは難しいのです。ちなみに、フリーではないですが、大学や病院に籍を置いて実際にそこで働く一方で、移植やダビンチ(手術ロボット)などの先端医療指導のために日本中を駆け回る医師は少なからず存在します」

 次に、ドラマ後半で大門は、患者の頭蓋骨と脊髄や脳幹にできた腫瘍の摘出(「経鼻・経口内視鏡による腫瘍摘出」)を行うが、実際には大門が執刀したにもかかわらず、対外的には“スーパードクター”北野亨(滝藤賢一)が執刀したと発表されるシーンがあるが、そのような行為は実際に行われているのだろうか。

「これは日常的に行われています。たとえば、かつて某病院で行われた有名俳優の手術は、対外的にはある教授が執刀したことになっていますが、実際には講師が執刀しました。もっとも、こういうケースでは、発表上の執刀医が準備段階や実際の手術において、まったく何も関与していないということはないとは思います」(A氏)

あの定番シーンは?


 このほかにも、IT企業経営者である患者の希望に基づき、手術の模様がリアルタイムでインターネット生中継により配信されるが、これも現実的にはあり得るのだろうか。