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過酷な10代でき婚の実態…経済的苦境、夫が家庭放置

文=谷口京子/清談社
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シングルマザーの貧困や虐待に陥る例も

 そもそも、でき婚はお互いの「好き」という感情を優先させたものだけに、その感情に任せて離婚してしまうケースが非常に多いという。

「これまで、1万数千人の女性から、セックスレスに関する相談を受けてきましたが、最も驚いたのは、19歳で夫とのセックスレスに悩んでいる既婚女性です。その相談内容も『私が子供を生んでから、亭主が若い女と浮気して帰ってこないんです』というもので、かなり衝撃を受けました。夫も同じ19歳で、浮気相手はさらに若い女子高生だったのです。結局、この夫婦は離婚しました」(同)

 このような、10代ででき婚した女性に「なぜ避妊しなかったのか?」と聞くと、彼女たちは決まって「彼氏が好きだから」「彼氏に悪いと思ったから」と答えるという。しかし、若年層のでき婚は、特にデメリットが多いのである。

「10~20代前半で無計画にでき婚をするのは、経済的に不安定な家庭に生まれた人が多い。若い2人だけではアパートの家賃が払えないので、出産と同時にどちらかの実家で親と同居することになります。そうすると、嫁姑でトラブルになる可能性が高い上、まだまだ遊びたい盛りの夫が家に寄りつかなくなる一方、妻は子育てによって行動が制限されてしまう。その不満が子供に向かうケースもあるのです。男性側も、こういった未来像やパートナーが妊娠するかもしれないという可能性を踏まえたうえで、避妊をするかしないかを決めてほしいです。その場の快楽に流されないようにしていただきたいですね」(同)

 さらに、離婚後に待ち受けているのは、子供の教育費どころか明日の食費にすら困る、近年大きな問題となっている「シングルマザーの貧困」だ。若年層のでき婚は所得の低い地方に集中しており、厚労省の「結婚期間が妊娠期間より短い出生数及び嫡出第 1 子出生に占める割合」(09年)を見ても、関東地方より東北地方や九州地方の「でき婚率」が高くなっている。

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