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老後必要資金は6千万円?平均貯蓄額の1800万円なくても心配ない?老後貧困は誤解だらけ

文=藤村紀美子/ ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会
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毎月赤字になる場合

 年金等の収入が平均以下で月々の収支が赤字になる場合は老後資金について考えなければなりません。貯蓄はいくらあるか、月々いくら取り崩すことになるのか、その貯蓄は何年もつのかを計算してみましょう。

 平均貯蓄額の約1800万円あるとして、月々の赤字が4万円なら、1年48万円取り崩すことになります。予備費を500万円とっておいても貯蓄は27年間(平均寿命まで)もちます。

 貯蓄がない場合はリバースモーゲージを利用する方法もあります。8割以上の高齢者は家を持っているので、その家を担保に老後資金を借りるのがリバースモーゲージです。ただし、住居地によってはリバースモーゲージを利用できない場合もあります。

 最後の手段として、貯金も家もなく、働くこともできず、月々の年金では生活できない方は生活保護を受けましょう。憲法25条で国は最低限度の生活を国民に保障しています。生活保護を受ければ、老後難民にならずに済みます。心配しないで楽しい老後を過ごしましょう。
(文=藤村紀美子/ ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)

藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

(立教大学ドイツ文学科)卒業後研究室で副手を1年務め結婚。女児2人を出産し、下の子が3歳になったときに(中央大学法学部)に学士入学。法律の面白さに惹かれ、卒業後も勉強を続ける。宅建とFP試験に合格(CFP、宅地建物取引士)。その直後夫の赴任に伴いアメリカに約8年居住。帰国後FPとして働き始める。講演、相談、執筆を行う。その間、簡易裁判所、家庭裁判所で調停委員、参与員、司法委員を定年まで勤める。
著書:「100歳まで安心して暮らす生活設計」(共著)、「どっちがお得?定年後のお金」(共著) ‘高齢期のお金を考える会’メンバー。高齢者施設を多数見学し、高齢者施設の種類、内容、注意点、選び方等を勉強する。

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