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JSB大賞買収疑惑のレコ大、「疑惑の受賞」続出の歴史…近藤真彦はオリコン35位でも大賞

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「日本レコード大賞」発表会会場の新国立劇場(「Wikipedia」より/Wiiii)

 やはり、大金が動いていたのか――。

 10月27日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によれば、昨年末の「日本レコード大賞」を三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE(以下、三代目)の曲『Unfair World』が獲得した裏で、同グループが所属する芸能事務所LDHが、同賞の選考に強い影響力を持つとされる芸能事務所バーニングプロダクションに1億円を支払っていたという。

 昭和時代、日本レコード大賞は年末の風物詩として国民的関心を寄せられる一大イベントだった。沢田研二の『勝手にしやがれ』が大賞を受賞した1977年の平均視聴率は50.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)にまで上った。その年をピークに下落していくが、それでも87年までは30%近い数字を残しており、『NHK紅白歌合戦』と並び国民的行事と呼ぶにふさわしい大みそかのイベントだった。だが、当時から大賞受賞曲の選定について疑惑は湧き上っていた。

「87年、近藤真彦が『愚か者』で大賞になっていますが、オリコン年間ランキングは35位。前年に『DESIRE -情熱-』、前々年に『ミ・アモーレ』と2年連続で受賞した中森明菜の両曲は、共に同2位。80年代の大賞獲得者で年間ベスト30に入っていない曲は『愚か者』だけで、ほとんどの受賞曲は年間ベスト10以内です。たしかにこの時代は歌番組全盛で、オリコン順位だけで曲の人気を図れるものではありませんが、明確に売上で劣っている曲がレコード大賞になることに当時、疑問の声が上がりました」(音楽業界関係者)

 視聴者が不信感を抱いたのか、視聴率はこの年を境に大きく下落していく。88年に21.7%、そして89年には14%にまで落ち込んでしまう。

「この年のレコード大賞は、6月に亡くなった美空ひばりの受賞が確実視されていたが、土壇場で情勢が動き、アイドルユニットのウインクが大賞に輝きました。この年に大ブレイクしたので不可思議とまではいえませんが、美空ひばりという日本歌謡界の功労者を退けての受賞は多くの国民が喜べるものではありませんでした。ウインク本人たちも『本当に私たちなの?』と驚いていたほどです。タレント本人たちはある意味、被害者ですよ。70年代から大賞をめぐって金銭が動いているという疑惑はありましたが、この年からレコード大賞に対する世間の目が厳しくなったのは事実です」(同)