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なぜ不況の出版業界モノの連ドラ量産?『校閲ガール』に隠されたヒットの法則

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石原さとみ
 今年、『重版出来!』(TBS系)、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)、『とと姉ちゃん』(NHK)と出版業界を舞台にしたドラマが立て続けにヒット。昨年も『戦う!書店ガール』(フジテレビ系)、『ゴーストライター』(同)、一昨年も『ファーストクラス』シリーズ(同)が放送されたほか、かつては『働きマン』(日本テレビ系)などの名作もあった。


 雑誌の休刊や出版社の倒産のニュースが相次ぎ、出版不況が叫ばれる中、なぜドラマの舞台として選ばれ続けているのか? なぜ、その多くが高視聴率や高評価を獲得しているのか? 背景と理由をひもといていく。

テレビ局にとってはドラマ化しやすい?


 冒頭に挙げた作品の大半は、小説か漫画の原作を実写化したもの。つまり、“出版社の現場発”の作品であり、自分たちの働く世界を描いているのだから、仕事内容も人間関係もリアリティが高く、ドラマチックな展開を生み出しやすい。

 一方、別の業界を扱った小説や漫画は、書き手がどんなに取材をしても、出版業界を描いた作品にリアリティで上回るのは至難の業。

 たとえば、『校閲ガール』第2話でヒロインが致命的なミスをしたとき、ほかの部員たちがこうなぐさめるシーンがあった。

「大きい文字ほど気がつかないんですよね」

「何度も何度も確認したのに、完成した本を開いたとたん、誤植が浮かんで見えるんだからまいるよ」

「私はミスを見つけるのが怖くて、自分が校閲した本を開けません」

「わかります。自分の目が信じられなくなるんですよね」

「この仕事してて一度もミスしたことがない人なんかいないよね。だからみんな、今の河野さんの気持ち、痛いほどわかるんだよ」

 このようなセリフのやり取りひとつを取っても、最高レベルのリアリティだから、単なる“出版業界あるある”ではなく、業界に無関係の人々もグッと引き込まれるのだろう。

 それらの小説や漫画が実写化される最大の理由は、「テレビ局のドラマ関係者が、作品を読んで感銘を受けた」というストレートなものが多い。実際、私が取材したあるドラマディレクターは、「漫画の『重版出来!』は、ほかの業界を描いた作品よりも登場人物がイキイキと描かれているから、実写化は絶対に成功すると思っていた」と言っていた。

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