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鷲尾香一「“鷲”の目で斬る」

千葉、小中学校でのいじめ件数が全国ワースト1…大阪は校内暴力件数ワースト1

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「Thinkstock」より

 少子化が進むなか、勢い子供の事件に目が向くのは仕方のないことだろう。中学生のリンチ殺人などという事件もあり、今の子供とは、どんな状況なのかが気にかかる。そこで、文部科学省が10月27日に公表した2015年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」(速報値)から、今の子供たちの状況をみてみよう。

 なかでも、社会問題としても取り上げられるケースが多く、子供の事件の代名詞ともなっている(1)暴力行為、(2)いじめ、(3)不登校、(4)自殺にスポットを当ててみた。

暴力行為


 まずは暴力行為、いわゆる校内暴力だ。15年度の小・中・高校における暴力行為の発生件数は5万6963件(前年度は5万4246件)と1年間で2500件超の増加となった。この内訳は、小学校1万7137 件(同1万1472 件)、中学校3万3121 件(同3万5683件)、高校 6705 件(同7091 件)となっている。

 学年別加害生徒数で見ると、中学2年生が1万2153件、次いで中学1年生の1万1213件、中学3年生の9394件となっているが、危惧すべきは小学生の暴力行為が年々増加していることだ。06年度から15年度の推移を見ると、高校生のピークは07年の1万739件で、その後は減少が続き、15年度は6705 件まで減少した。一方、中学生はピークが09年度の4万3715件で、もっとも少なかったのは06年度の3万564件。3万件から4万件台の間での推移が続いている。

 しかし、小学生は05年度の3803件から増加が続き、15年度には約4.5倍の1万7137 件と初めて1万5000件を超えた。急激な増加といえる。

 では、どのような暴力が振るわれているのか。

 教師に対する暴力は8222 件(同8835 件)だが、その内訳は中学校が4787件で被害教師4086人ともっとも多いが、小学校でも2941件で被害教師1995人となっている。小学生の教師に対する暴力が約3000件も発生しているというのは驚きだ。

 生徒間での暴力は3万6156件(同3万2428件)と圧倒的多数を占める。また、器物損壊も1万1177件(同1万1533件)と多い。一方で、対人暴力は1408件(同1450件)と教師や生徒以外への暴力は比較的に少ない。