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「結局、セブンイレブンの惣菜が一番美味しい」…他社圧倒のホテル並み高品質の秘密

文=盛竜也、日下部貴士/A4studio

 セブン-イレブンに主婦客が多いのも、子どもに食べさせても安全なように、健康に気を遣った商品を販売しているからなのかもしれない。

ホテルのレストランのレベルを追求

 そして、田矢氏はセブン-イレブンに高品質な商品が多い理由を次のように分析する。

「投資によって絶えず商品力を磨き、よりおいしくなるように改良を重ねているからだと思います。たとえな、黒毛和牛(アンガス種)を利用しリニューアルした『金のハンバーグ』は、以前はファミリーレストランをマーキングした印象を受ける商品でしたが、リニューアル後はホテルのレストランを意識しているともいえるほどのレベルの味になりました」(田矢氏)

 では、セブン-イレブンが目指す理想のコンビニとは一体なんなのだろう。

「私が思うに、セブン-イレブンは“日常の最先端”であるとともに“最高級の日常”であろうとしているのだと思います。ホテルやレストランなどは基本的に高い料理や丁寧なサービスによって、オシャレな空間やトキメキ感という“非日常”を提供する場。ですので、日常的に利用しようとすると多大なお金と時間が必要となってしまいます。一方、コンビニの場合は週に4、5日も通うようなヘビーユーザーも多く、あくまで顧客にとって日常でなければいけない。セブン-イレブンは近くて便利なだけではなく、高品質の商品という付加価値を提供することで、顧客にとっての至極の日常を提供することを目指しているのではないでしょうか」(同)

 もはやコンビニは私たちの生活になくてはならない存在といっても過言ではない。だからこそ、日常に彩りをあたえてくれるセブン-イレブンは私たちの心をつかんで離さないのだろう。
(文=盛竜也、日下部貴士/A4studio)

●田矢信二(たや・しんじ)
コンビニ評論家。近畿大学卒業後、セブンイレブンとローソンの現場を経験。その後コンサルタントも経験する。「コンビニ研究家 田矢信二の365日商売視点! ブログ」では独自視点で情報発信。その口コミが評判で、コンビニ評論家として、テレビ・ラジオ番組などにも出演。創業以来42年、調査一筋で様々な業界に信頼と実績のある調査徹底企業の株式会社サーベイリサーチセンターで、現場を“育てる調査”のミステリーショッパー(覆面調査)・従業員満足度調査・顧客満足度調査の3つを得意としている。最近では、インバウンド調査・出店調査も需要が増加。国内11拠点で、全国規模の調査にも対応できる調査力がある。また、現場経験者である強みを活かした講演経験も豊富。その実績からビジネス情報誌・週刊誌などからの執筆依頼も多数。代表著書『セブン-イレブン流98%のアルバイトが商売人に変わるノート』『ローソン流 アルバイトが商売人に育つ勉強会』。
●株式会社サーベイリサーチセンター

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