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日本の自動車、トランプ就任で米国から一斉に「締め出し」の危機…輸入品に「制裁的」超高額関税の恐れ

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 マツダ日産はメキシコを米国市場だけでなく、欧州や中南米をにらんだ世界的な生産・輸出拠点と位置付けている。デンソーなど自動車部品メーカーも集積し、メキシコへの自動車産業の進出が急ピッチで進んだ。

 一方でメキシコへの進出ラッシュは米国で雇用をめぐる軋轢を招いた。米ビッグスリーの1社であるフォードのメキシコでの小型車工場新設計画について、トランプ氏は「恥知らず」と批判。「メキシコから入ってくる車に35%の関税をかけてやる」と恫喝した。
 
 日産はメキシコに進出した日本企業のパイオニアだ。1959年にメキシコに進出した。そのおかげで、日産の生産台数はメキシコでNO.1を誇る。

 メキシコ自動車工業会の(AMIA)の資料によると、16年1~11月の累計生産台数は322万台。このうち輸出は255万台で、8割弱を占める。メキシコが自動車の輸出拠点であることを数字が裏付けしている。14年に米国で走る外国産車のシェアは、日本産を抜いてメキシコ産が最多となった。

 メーカー別では、日産が第1位で79万台、シェアは24.6%に上る。このうち輸出台数は46万台だ。ホンダは生産台数24万台(シェア7.5%)、輸出は19万台。マツダは生産台数13万台(同4.3%)、輸出は12万台で92%が輸出に振り向けられている。トヨタは生産台数12万台(同4.0%)で全量輸出されている。

 トランプ氏は大統領就任後、NAFTAの離脱や再交渉を考えている。メキシコから米国に輸出する車に高額関税をかけることになれば、自動車各社は北米戦略の大幅修正を迫られることになる。もっとも打撃を受けるのは、メキシコでトップの日産だ。
(文=編集部)