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甲子園入場曲選び、超ガチ&意外に細かい基準だった!過去には『ルビーの指環』や『大きな古時計』も

文=深笛義也/ライター
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 今年は、星野源の『恋』。

 3月19日から兵庫・阪神甲子園球場で行われる「第89回選抜高等学校野球大会」の開会式で、全国から集まる高校球児が同曲に合わせて入場行進することが1月11日、公表された。

 昨年は西野カナの『もしも運命の人がいるのなら』、一昨年はディズニー映画『アナと雪の女王』の劇中歌『Let It Go〜ありのままで〜』、その前年はAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』だった。

 曲選びを行っているのは、日本高校野球連盟と共に大会を主催する、毎日新聞社の事業部だ。どのような基準で選んでいるのか、毎日新聞社に話を聞いた。

「昨年広く社会に親しまれた曲、その年を象徴するような曲で、動きやすい曲、マーチにしやすい曲を選んでいます。かつてはオリコンの順位を参考に選んでいましたが、最近はCDの売り上げだけでは認知度が測れないので、ダウンロード回数なども調査しています。最終的には、編曲担当の作曲家・酒井格先生を交えて決定します」(毎日新聞社事業部)

過去には、ゆったりしたリズムの寺尾聰の『ルビーの指環』(54回大会・1982年)や、平井堅がカバーしてヒットした『大きな古時計』(75回大会・03年)も行進曲となっている。このように見てみると、マーチにしやすい曲といっても幅が広い。

 逆に、ノリが良さそうなビートの利いたロックなどは、マーチにすると元の曲のテンションを落としてしまうので選ばれないという。

 行進曲になった際には、マーチングバンドによるインストゥルメンタル(器楽曲)となるが、元の曲の歌詞も考慮される。

「高校生にふさわしいものということで、絶対的な条件ではないですが、酒やタバコ、暴力的な歌詞が含まれる曲は、極力避けるようにしています」(同)

 ちなみに、今回選ばれた『恋』のほかに、どのような曲が候補に挙がっていたのかを聴いてみたが、「それについては控えさせてください」との回答だった。

『恋』が、どのようなマーチに生まれ変わるのか、楽しみだ。
(文=深笛義也/ライター)

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