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「名経営者の代名詞」日本電産・永守会長、有価証券報告書に「事業上のリスク」として記載

文=編集部
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 16年11月1日、注目される人事があった。日本電産子会社の日本電産トーソク社長、吉本浩之氏が日本電産本体の副社長執行役員車載事業本部長に大抜擢されたのだ。吉本氏は1967年生まれで、大阪大学人間科学部卒業後に日商岩井(現・双日)に入社。その後、カルソニックカンセイなどを経て、12年日産自動車に入社。14年、若くしてタイ日産自動車の社長に就任した。

 カーネギーメロン大学経営大学院の経営学修士(MBA)を取得。15年、経営体制の強化を目的として日本電産トーソク社長にヘッドハンティングされた。永守氏は車載事業を次の成長の柱と位置付けている。車載事業本部長を任されたことからも、その期待の大きさがわかる。来年の株主総会で取締役に昇格するのは確実といわれている。後継候補者の1人に急浮上してきた。

長男は東証1部上場レックの社長

 永守氏の長男、永守貴樹氏が社長兼最高執行責任者(COO)を務めるレックの株価は16年12月19日、3570円と過去10年間の高値をつけた。ちなみに上場来の高値は00年の8950円である。

 レックは掃除、バス・トイレ、台所用品などを製造販売する会社だ。「激落ちくん」ブランドで知られ、キッチン家電も取り扱っている。

 16年4~9月連結決算の売上高は、前年同期比9.9%増の179億1200万円、純利益は11倍の9億8800万円。主力の台所用品「激落ちくん」シリーズや、キャラクターをあしらった子ども向け商品が好調で利益率が大幅に向上した。

 レックは青木光男会長兼最高経営責任者(CEO)が、1983年に設立した駿河工業がルーツ。92年にスルガに社名変更、96年に株式を店頭公開、01年に東証2部へ市場を変更し、03年に東証1部へ指定替えとなった。

 スルガは03年、旧レックを買収した。旧レックは台所用、洗面用の壁面フックでトップシェアを誇る家庭日用品の製造会社だったが、92年に負債253億円を抱えて会社更生法を申請し、東証2部を上場廃止になった。

 スルガは03年、再建中の旧レックの全株式を取得して子会社にした。09年10月、スルガが旧レックと合併してレックに社名変更した。09年に倒産したスルガコーポレーションと社名が類似していることを嫌って変えたとされている。

BusinessJournal編集部

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