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抹茶やスッポン、独創的な味連発のカップヌードル、計算され尽くした戦略と「絶大な効果」

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「カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味」

 1月23日、日清食品は「カップヌードル 抹茶 抹茶仕立てのシーフード味」「日清のどん兵衛 すき焼き 肉汁の旨みたっぷりすき焼き風うどん」「日清焼そばU.F.O. 梅こぶ茶 梅こぶ茶の旨み広がる塩焼そば」という3種類の新商品を発売した。

 これらは「じゃぱん ぬーどるずトリオ」として、和の世界観を表現しているというが、抹茶にシーフード味とはなかなか大胆な発想に思える。

 ここ最近、こうした珍しい味のインスタント麺がネット上で注目を浴びることが少なくない。日清食品グループの食品加工品会社・明星食品の「明星 一平ちゃん夜店の焼そば」シリーズからも、昨年12月に発売された「明星 一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」や、今年1月には「明星 一平ちゃん夜店の焼そば チョコソース」などが登場。筆者も実際に後者を食べたのだが、チョコとソースの味が絶妙にマッチしていて、大いに“アリ”だと感心してしまった。

 また同社は、カップヌードルでも過去に「パンプキンポタージュヌードル」や「五目おこげ」といったインパクトある商品を生み出すなど、豊富なラインナップを展開してきた。最近では「エスニックシリーズ」として「トムヤムクンヌードル」「シンガポール風ラクサ」「ミーゴレン」といった商品や、特別感のある「カップヌードル リッチ」シリーズの「贅沢とろみフカヒレスープ味」「贅沢だしスッポンスープ味」「無臭にんにく卵黄牛テールスープ味」なども発売して話題になった。

 筆者は、これらのうち数種類を食べたことがある。まず、「シンガポール風ラクサ」を「エスニック風のラーメンというのは食べたことないな」と思いながら購入した記憶がある。同商品は、東南アジアの麺料理、ラクサをカップヌードル流にアレンジしたものだ。ほんのり甘いココナッツミルクがスープにクリーミーさとコクを出し、なおかつエスニック風のスパイスがしっかり効いていて、とてもおいしかった。

 また、「カップラーメンにフカヒレを入れてしまうのか!」と衝撃を受けた「贅沢とろみフカヒレスープ味」は、本当にトロッとしたスープが麺にからみ、濃厚で満足感が得られる一品だった。

“独創的”新商品展開の狙い

 過去の商品は、興味本位で購入していたが、いずれも良い意味で期待を裏切るおいしさだった。そのため、新たな「じゃぱん ぬーどるずトリオ」にも期待せずにはいられないが、そもそも、なぜこのように斬新なバリエーション展開をしているのだろうか。そこで、 日清食品ホールディングス広報部に話を聞いた。

--定番以外の豊富なバリエーション展開には、どのような理由や意図があるのでしょうか?

広報部担当者 カップヌードルの場合、レギュラー(しょうゆベース)、カレー、シーフードなど、安心感のあるロングセラー定番商品を軸としながら、これまでにレギュラーサイズだけで100を超えるバリエーション商品を発売してきました。これは、カップヌードルというブランドを末長く愛してもらうために、さまざまな世代のお客様の幅広いニーズにお応えすることが目的で、大きく分けると以下のようなパターンがあります。

 ひとつ目は、インスタントラーメンにあまり馴染みのなかった女性や、かつてはインスタントラーメンを食べていたが、最近はあまり食べなくなってしまったシニアの方々に、インスタントラーメンを食べてもらおうとする取り組みです。質にこだわるシニア世代をターゲットにした『カップヌードル リッチ』シリーズ 、女性をターゲットに本格的なエスニックテイストを取り入れた『エスニックシリーズ』などがこれに該当し、それぞれのニーズにマッチしたバリエーション商品を開発しています。

 2つ目は、メインターゲットである若年層のお客様が思わず手に取りたくなる商品、あるいはマスコミやSNSなどで話題になるような商品を発売し、カップヌードルのブランド価値を高めたり、マイブランド化を促進するための取り組みです。最近では、「世界の名物料理シリーズ」 (マッサマンカレー、チリクラブシーフード、アヒージョ、メキシカンチリ、プーパッポンカレー)や、お客様から“謎肉”として親しまれている味付豚ミンチを10倍入れた「カップヌードルビッグ“謎肉祭” 肉盛りペッパーしょうゆ」などがこれにあたります。

--ありがとうございました。

 いずれの場合も、実際のラーメンブームから世界の料理の流行まで、あらゆるものをヒントにしているといい、「どんなものでも候補にはなり得るのですが、『どうやったらカップヌードル流にアレンジできるか』を常に意識して商品開発を行っています」(広報部担当者)とのことだった。

 今後も、同社のこだわりや情熱から新たな商品が生み出されることを楽しみにしたい。
(文=石川遥/フリーライター)

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