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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

認知症を起こす危険のある薬、実はこんなに多い…薬の過剰投与で想定外の副作用

文=新見正則/医学博士、医師

かかりつけ医の存在が大切

 すると、極論君は非常識君に「では、薬は絶対に飲まないのですか?」と質問します。非常識君は、こう答えます。

「基本的に飲みたくないという姿勢で臨みます。生活習慣の改善とか、運動をするとか、痩せるとか、アルコールと控えるとか、ストレスを減らすとか、そんな養生を行ってよくなるのであれば、薬は飲みません。しかし、絶対に飲まないというわけではありません。しっかりと薬の必要性を説明されれば飲みます。そして、今どんな薬を飲んでいるかはしっかりと把握するようにしています」

 ここで、常識君のコメントです。

「確かに、薬の数がある程度以上になると、どの薬が何に効いて、なんのために薬を飲んでいるかわからなくなります。ともかく飲めと言われたので飲んでいる、という患者さんは少なくありません。非常識君のように必要な薬以外は可能な限り飲まないという態度も大切でしょう。そうすれば、必要な薬だけを飲むので副作用も減るでしょう。やはり身体全体の管理を相談できるかかりつけ医の存在が大切ですね」

 今回は、やや非常識君に軍配が上がりそうな展開でした。
(文=新見正則/医学博士、医師)

新見正則/医学博士・医師

新見正則/医学博士・医師

1959年生まれ
1985年 慶應義塾大学医学部卒業
1985年~ 慶應義塾大学医学部外科
1993~1998年 英国オックスフォード大学医学部博士課程
1998年~ 帝京大学医学部外科に勤務

 幅広い知識を持つ臨床医で、移植免疫学のサイエンティスト、そしてセカンドオピニオンのパイオニアで、モダン・カンポウやメディカルヨガの啓蒙者、趣味はトライアスロン。著書多数。なお、診察希望者は帝京大学医学部付属病院または公益財団法人愛世会愛誠病院で受診してください。大学病院は紹介状が必要です。

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