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夫に死んでほしい妻たち…妻のキャリアを阻害する夫、離婚より死別のほうが経済的に得

文=中村未来/清談社
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「昔と違い、現在の日本では、結婚後もが働くのが当たり前になっています。しかし、いざ妊娠して出産となると、育休を取るのは女性側というケースが圧倒的に多い。せっかくやりがいを持って働いていたのだから、妻たちが『なぜ、私が女だからということで当然のように仕事を中断しなければいけないのか』と疑問を持つのは当然です。特に、キャリアを重ねてきた女性の場合、『これまでの努力を断ち切られた』という恨みが後々まで強く残るのです」(同)

 政府は女性の活躍を成長戦略の柱に据え、「すべての女性が輝く社会づくり」を推進しているが、実際には女性が社会で輝き続けるのは困難以外の何物でもない。

 国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」に「第1子出生年別にみた、第1子出産前後の妻の就業変化」という項目がある。それによると、2010~14年の「就業継続」は53.1%で、「出産退職」は46.9%。「就業継続」は上昇傾向にあるが、それでも約半数が出産を機に退職していることになる。

 本書でも、順調にキャリアアップをしてきた女性が、出産を機に退職を余儀なくされたケースが紹介されている。

 その女性は、育児と仕事を両立させて死に物狂いで働き、なんとか以前の年収の水準まで戻ることができたという。しかし、そのためにかかった時間は11年。さらに、小林さんによると、こうしたケースは稀であり、多くの妻たちは、仮に復職できても育休前と同等のポジションに就くことはほぼ不可能。時短勤務を採用している企業もごく一部で、実際に利用している人も7%程度しかいないという。

 そうやって妻が我慢している一方、そのそばでは、夫が当たり前のように働き続けている。妻側のフラストレーションがたまるのも無理はないのだ。また、専業主婦の場合は経済力がないことを引け目に感じ、「自分が我慢しなければ」と思い込んでいるケースが多いという。

「経済学的には、家事はれっきとした労働です。ところが、それを理解できない夫たちは、専業主婦に対して『俺が食わせてやっている』『家事や子育ては楽でいいよな』などと、まるでお門違いなことを言います。本書でも紹介していますが、そういう考えの夫は、間違いなく妻から『死んでほしい』と思われています」(同)

夫の歯ブラシでトイレ掃除、遺骨は山手線に放置

 夫への憎しみが頂点に達すると、妻たちはどういう行動に出るか。ある妻は、腹いせに夫の歯ブラシでトイレを磨き、また元の場所に戻しておくという。また、「夫が死んだら、遺骨は山手線の車内に置いてきてやる」とうれしそうに話す妻もいるという。

『夫に死んでほしい妻たち』 家事や育児で、妻の“してほしい”と夫の“しているつもり”の差は、あなたが想像しているよりもはるかに大きい。毎朝子どもを保育園に送る。週に一度は料理をつくる。それだけで自信満々な夫を、妻はどう感じているか? やがて、怒りを爆発させることにも疲れた妻は、一人つぶやく。「死ねばいいのに…」世の中たちを戦慄させる、衝撃のルポルタージュ! amazon_associate_logo.jpg

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