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「腐ったガキども」東京地検特捜部の捜査手口を暴露…オリンパス事件指南役が無罪主張

文=編集部
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 「指南役」である横尾氏は証券取引法、金融証券法違反容疑で逮捕され、詐欺、組織犯罪法違反の容疑も加えられた。15年7月の1審・東京地裁判決は懲役4年、罰金1000万円の実刑を言い渡した。16年9月の2審・東京高裁は控訴を棄却。現在は、最高裁に上告中である。「オリンパスの簿外損失や損失隠しを認識していなかった」と無罪を主張している。

 横尾氏は、金融のプロとしてプライドを傷つけられたようで、こう綴る。

「私は1審の法廷で『私がやったなら、こんな程度の低い真似はしない。もっときれいな方法でやる』と断言した。検察やオリンパス側は『このスキームは、専門知識がなければできない』と主張するが、金融の専門知識があれば、逆にこんな低レベルの手法は使わない」

 最高裁で判決が確定し収監される前に、「無罪」を主張しているのだ、と見る関係者もいる。同書を出版する動機については、こう書いている。

「ある刑務官には『横尾さんにはどうしても、この経験を本にしてもらいたい』と言われた。『いま東拘(葛飾区小菅の東京拘置所)にいる3000人の被告の中で、おそらく1割は冤罪でしょう。小さな事件の裁判で勝っても意味はない。オリンパス事件という日本中を騒がせた大事件の裁判で、あなたが勝てば、日本の司法制度も少しは変わるかもしれない。そのためにも絶対に本を出版して、自分の無罪を主張してください』。裁判所の地下出入り口にバスで到着し、腰紐で繋がれたまま法廷に上がっていく時のこと。反対方向から歩いてきた刑務官に、何度か思いがけない言葉をかけられた。『横尾、あんな腐ったガキども(特捜検事)に絶対負けるな。叩きのめせ』」

 最高裁は、新しい証拠でも出ない限り2審の判決を覆すことはない。上告を棄却し、判決が確定する見通しだ。収監される前に「無罪の証明」の本を出したかったのかもしれない。
(文=編集部)

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