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新見正則「医療の極論、常識、非常識」

【インフルエンザワクチンの真実】摂取後にすぐ罹ってしまう本当の理由

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「Thinkstock」より

 今回は、インフルエンザワクチンについての話題です。インフルエンザワクチンを摂取して、すぐにインフルエンザに罹ったというお話が嘘か本当か、ということで盛り上がっているのです。

 まず、“非常識君”は「インフルエンザワクチンを打ったから、そのウイルスが原因で本物のインフルエンザになったのでは?」と疑問を持っています。

 そこで、“常識君”の解説です。

「インフルエンザワクチンは不活化ワクチンです。つまり病気を引き起こす病原性はなく、免疫反応を誘導する効果を持つだけのものです。だからこそ、本当のインフルエンザに罹患して、回復した人に比べると、免疫反応の効果も長続きはしません。インフルエンザワクチンはその年に流行すると思われる4種類のものをワクチンとして接種するのですが、何年も効果が持続するのであれば、同じ種類のワクチン株を接種する必要はないのです。つまり、インフルエンザワクチンの接種歴をしっかり把握して、そして今まで摂取していないインフルエンザのワクチン株を打てば済むはずです。ところが、1年後にはワクチンの接種歴などはまったく無関係にワクチン接種が行われています。つまり効果の持続時間が限定的ということです」

 非常識君の質問です。

「僕の周りにはワクチンを打って、すぐに感染したという人が少なからずいます」

 常識君のコメントです。

「インフルエンザワクチンが有効性を発揮するには、2週間が必要といわれています。つまり、ワクチンを接種しても、その後2週間はワクチンの効果が十分に発現していないということです。ですから、インフルエンザワクチンは流行期が始まる前に接種することが推奨されています」

自己責任も重要


 非常識君のさらなる質問です。

「僕の周りにはインフルエンザワクチンで本当にインフルエンザに感染したと思っている人がいるのです。しかし、そんなことは不活化ワクチンなのですから、あり得ないということでしょうか?」

 常識君のコメントです。

「重ねて言いますが、インフルエンザワクチンにインフルエンザを直接引き起こす病原性はありません。しかし、インフルエンザワクチンを接種すると、インフルエンザの病原性はないが免疫反応を起こすのに十分な生体内の防御反応が起こります。つまり、身体が少々消耗するのです。免疫反応がインフルエンザワクチンの抗体をつくるために動員されるのです。ですから、インフルエンザワクチンを摂取すると抗体がつくられるまで時間が必要で、またインフルエンザワクチンの摂取でしばらくはむしろ感染が起こりやすい状態になると説明する医師もいます。だからこそ、インフルエンザワクチンの問診票には、熱や体調に関する質問がしっかりと含まれています」

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