NEW

『A LIFE』、壮大な「マサオ」の物語が完結…ラスト・マサオ爆走、廃人→奇跡の生還

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「誰も俺の気持ち聞かないだろ。俺はみんなの話聞いて、がんばって、がんばって、それでも受け入れてくれない。子どもの頃からそうだ、『お前は100点取らなきゃ価値がない』って」

「もう1度100点取ろうとしたけど、結局全部失って、もう一度ここに戻ってきた。笑っちまうだろ。お前はいいよな? いつも周りから必要とされて」

 このシーンに先立つ、病院を出て行くシーンでも、マサオは沖田に対し「深冬も院長も、みんな『お前がいい』って言ってる。だいたい、お前もどっかで俺のこと笑ってたんだろ?  カズ、お前に俺の気持ちわかるか? え? わからないよな」と捨て台詞を吐くシーンがあるが、「いい年をした中年男性が、どんだけ“自分の気持ちを誰にもわかってもらえないアピール”してるんだよ」状態である。

 そんな女子中学生チックなマサオの悩みを軸に展開されてきたドラマも、マサオが深冬の手術を成功させたことで、結局病院にも院長として戻り、家族との関係も元どおりになり、メデタシメデタシとなる。

 そう、『A LIFE』とは、マサオが「誰にも気持ちをわかってもらえない」というトラウマから救われるまでの、「壮大(マサオ)の壮大な人生(A LIFE)」を描いたドラマだったのである。
(文=富田憲明/コラムニスト)