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WBC・日本、準決勝敗退に「今回もソフトバンクが敗因」…因縁の米国相手にミスで失点

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最後のバッターになった松田宣浩(USA TODAY Sports/アフロ)

 日本時間3月22日、ワールドベースボールクラシック(WBC)日本代表の世界一奪還への道のりが途絶えた。

 下馬評は高くなかった日本だが、第1次ラウンド、第2次ラウンドをそれぞれ全勝で勝ち上がり、決勝トーナメントの地、アメリカへ乗り込んだ。

 準決勝の相手は、過去2度の対戦で1勝1敗の地元アメリカだ。2006年の第1回WBCで対戦した際、3対3で迎えた8回に、日本は1死満塁のチャンスで岩村明憲(当時・東京ヤクルトスワローズ)がレフトへ浅いフライを打った。3塁走者の西岡剛(当時・千葉ロッテマリーンズ)がタッチアップしてホームインしたが、アメリカ側の抗議を受けて球審は西岡の離塁が早かったとして走者アウトと判定を覆した。ビデオで確認すると、明らかに誤審で、米国内でも判定に批判的意見が巻き起こった。

 そんな“因縁の相手”との対決は、下馬評では圧倒的に「アメリカ優位」。メジャーリーガーが青木宣親(ヒューストン・アストロズ)1人しかいない日本とは対照的に、メジャーリーグ・オールスターと評してもいいほどの豪華メンバーを揃えたアメリカは、優勝候補の筆頭とされてきた。

 菅野智之(読売ジャイアンツ)とタナー・ロアーク(ワシントン・ナショナルズ)の投げ合いで始まった試合は、息詰まる投手戦となった。準決勝からホームラン以外のプレーに対してもビデオ判定が導入されることになったが、序盤から微妙なプレーに対して両チームが再三ビデオ判定を要求し、緊迫したムードが漂った。

 均衡が破れたのは4回表。この大会、何度も好プレーを連発して日本の危機を救ってきた名手・菊池涼介(広島東洋カープ)のエラーで出したランナーを返され、先制点を奪われた。だが、菅野は6回まで投げ、失点1、被安打3と、見事にアメリカ打線を封じた。

 先制点を奪われるきっかけをつくった菊池は、6回に値千金の同点ホームランを放ち、ミスを帳消しにした。四面楚歌の球場の中で、日本ベンチが沸いた瞬間だった。だが、日本は最後までアメリカの投手陣を打ち崩せず、連打は一度も出なかった。

 攻撃の糸口をつかめないまま進んだ8回表に試合が決まった。連打で1死2・3塁のピンチに、詰まった3塁ゴロ。前進守備を敷いていたため、当然ホームでアウトを取れるはずだった。だが、チームのムードメーカー、松田宣浩(福岡ソフトバンクホークス)が、まさかのお手玉。4年連続ゴールデングローブ賞を受賞している名手らしからぬプレーで決勝点を献上した。そして9回裏、その松田が三振して試合は終了した。

「今回もソフトバンクが敗因」の声

 一発勝負のトーナメント戦では、「ミスをしたほうが負ける」というのが鉄則。日本は、ミスが響いて敗退する。この2失点に絡む菊池と松田の失策について、スポーツ紙の記者は、米国球場の芝の影響があると指摘する。

「日本の球場の多くは人工芝です。日本選手は天然芝に慣れていない傾向があり、日本人内野手がメジャーリーグで活躍しにくい要因といわれています。Mazda Zoom-Zoomスタジアム広島、Koboパーク宮城、阪神甲子園球場には天然芝が張られていますが、米国内の球場とは芝の種類や長さなどが違うため、日本国内の球場と同じようにプレーするのは難しいでしょう」(スポーツ紙記者)

 インターネット上では、“戦犯探し”が始まっている。決勝点につながる失策をした松田、大会を通じて不振だった青木、采配に疑問点が多かった小久保裕紀監督などの名前が挙がっている。チーム競技であるため、1人だけの責任ということはないが、直接的な敗因をつくった選手はこれから激しいバッシングに遭うかもしれない。

 前回大会で、追い上げムードの8回、1死1・2塁で1塁走者の内川聖一(ソフトバンク)が、ダブルスチールと勘違いして塁を飛び出したことで、アウトになってチャンスを潰した。内川は試合後、大泣きしながらインタビューで謝罪したという経緯がある。そのため、「今回もソフトバンクが敗因をつくった」と松田を槍玉に挙げる声が多い。

 小久保監督は、ミスについて「選手たちは責められない」と擁護し、「これで契約満了ということです」として退任の意向を示した。

 2連覇の後、2大会連続準決勝敗退。全参加チームのなかで抜群の成績ではあるが、2015年に開催されたWBSCプレミア12など、長らく国際大会で優勝から遠ざかっている。日本中が歓喜に包まれるような勝利を届けてほしいところだ。
(文=編集部)

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