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『あなたのことはそれほど』、不倫版『カルテット』狙いか…「不倫=大人」への違和感

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「Thinkstock」より

 4月18日からTBSの火曜夜10時の連続テレビドラマ枠で始まる『あなたのことはそれほど』。同枠は前クールの『カルテット』、さらにその前クールの『逃げるは恥だが役に立つ』と話題作が続いているが、残念ながら今期は不発に終わりそうだ。

『あなたのことはそれほど』は、漫画家・いくえみ綾氏による同題作品を実写化したもので、波瑠が演じる主人公・渡辺美都の“不倫”の物語が展開される。美都は子どもの頃に好きだった有島光軌(劇団EXILE・鈴木伸之)への思いを消せないまま成長し、占い師の「2番目に好きな人と結婚したほうが幸せになれる」という言葉を信じて渡辺涼太(東出昌大)と結婚。しかしその後、同じく既婚者となっている光軌と偶然再会してしまうのだ。

 同ドラマの公式サイトには、「大人の四角関係を描いたラブストーリー」と書かれている。おいおい、『カルテット』も4人の大人によるラブストーリーだったじゃん! 「完全に二番煎じだな」とツッコミつつ、まぁ似たような流れでヒットを狙いたい気持ちはわからなくもない。しかし、『カルテット』との決定的な違いは、こちらは不倫がテーマになっており、このご時世、不倫を嫌う視聴者も多いのに思い切った判断だ。

 前々から思っているのだが、「不倫=大人の恋愛」などと呼ぶ風潮をなんとかしてほしい。大切な人を裏切り、理性よりも本能を選ぶ……そんなの大人がやることではないだろう。「子どもにはわからないのよ」ってことで“大人の恋愛”と呼ぶのなら、子どもにもわからないけど、ほとんどの大人にも理解できないことなので、“外道の恋愛”といったほうが正しい。

 その一方で、前クールはテレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送された不倫ドラマ『奪い愛、冬』が話題を呼んだ。そして、たしかに面白かった。思うに、不倫をテーマにして許されるのは、『奪い愛』のような非現実的なドラマ。かつての「昼ドラ」のような泥沼劇だけなのだ。今回の『あなたのことはそれほど』のように、大人ぶって不倫を正当化するドラマは、批判を浴びる危険性が高い。

 そもそも、清純派イメージの強い波瑠が不倫女に成り下がる姿など、誰が見たいのか。波瑠はむしろ『逃げ恥』で主演を務めた新垣結衣と同じ、“爽やか女優”のカテゴリーに分類されるはず。そんな波瑠に不倫させるなんて、TBSはかなり思い切った挑戦に打ってでたといえるだろう。この外道なドラマに、いったいどれほどの視聴者がついてくるのか。今から気になるところである。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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