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乗客引きずり降ろし&出血事件のユナイテッド航空、露骨なエコノミー客差別体質か

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 また、今回の事件には、ユナイテッド航空の社員4人を乗せるために席が必要になったという事情もあった。

「乗客から協力者が出ないのであれば社員を乗せない、というのが普通の対応でしょう。当時は天候が荒れていたようで、機材繰りの関係上、その4人を乗せないと翌日に欠航などの影響が出てしまうという事情があったようです。目的地は車で5時間ほどの距離とのことですが、それでは十分に睡眠が取れないということで、パイロットは特に休息時間を長く取らなければならない旨の規約に引っかかる恐れもあったのでしょう。

 しかしながら、なんとかして社員の搭乗を回避できなかったのか、と思います。警察に頼んで、血を流してまで乗客を引きずり降ろすのが正解だったのでしょうか」(同)

論外の事後対応で“ユナイテッド航空離れ”加速


 ユナイテッド航空は、3月にはレギンスの着用を理由に少女2人の搭乗を拒否して物議を醸した。乗客に強圧的な航空会社なのだろうか? アメリカ渡航の多い40代ビジネスマンは、以下のように語る。

「ビジネスクラスやファーストクラスのお客さまへの対応は、いいと思います。一方、今回問題になった国内線のエコノミークラスというのは、LCC(格安航空会社)と同じくらいの料金で薄利なのです。JAL(日本航空)やANA(全日本空輸)の場合、荷物は20kgまで無料で預けられますが、ユナイテッド航空だけでなく、アメリカの国内線エコノミーは多くのLCCのように有料です。

 自分自身の経験からしても、アメリカのエコノミーに乗るのは嫌ですね。サービスはLCCと変わらない、むしろLCCのほうがいいのではと思うくらいです。背景には、そうした航空会社の“エコノミー客軽視”の風潮があるのかもしれません」

 今回は、事件後のユナイテッド航空の対応も問題になった。同社のオスカー・ムニョスCEO(最高経営責任者)は当初、社内向けの文書で「(乗客は)けんか腰だった」「断固として皆さんを支える」などと称賛していたことが伝えられたが、その後謝罪した。

「当初の評価は『ルール通りにやった』ということなのでしょうが、これはアウト。日本であれば、辞任問題にまで発展するでしょう。また、世論に押されて謝罪するというのも論外。オスカーCEOは、被害者本人と話すといっていますが、そんなことは最低限かつ当たり前の対応です。被害者側は訴えるといっていますが、あのような事後対応では、『ユナイテッド航空に乗りたくない』という人は今後も増える可能性もあります」(鳥海氏)

 今日もユナイテッド航空の飛行機は空を飛んでいるが、その信用は地に墜ちたといっていいだろう。
(文=深笛義也/ライター)

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