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フジ『人は見た目が~』、放送事故並みに内容がない&つまらない…ドラマの体なさず

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 たとえば、桐谷が異性の興味を引く服装を追究した結果、「揺れるイヤリング」「揺れるポニーテール」「赤い口紅」「赤いホットパンツ」「ヒョウ柄のTシャツ」という出で立ちになり、鶴の求愛のダンスを踊るシーンでは、画面の向こうからは制作サイドの「爆笑確実」的な確信が伝わってくるのだが、視聴者のほうが気恥ずかしくなるほどに「寒い」。ブティックで桐谷が服を試着するシーンでも、桐谷が間違ってウェディングドレスや喪服のような服を着て、水川とブルゾンがズッコケながら突っ込む場面も、何を笑えというのだ。

 また、水川が初めてクラッチバッグを持ってトイレに入り、そのクラッチバッグをどこに置いていいのかわからずにパニックになるシーンも、水川はこれでもかというほど一生懸命にパニくる演技を熱演するのだが、熱が入れば入るほど空回りで、痛々しいというか、そんなことをさせられている水川に同情の念すら浮かんでくる。

 これだけ“寒いシーン”の演技を強制され、桐谷と水川は女優なのでまだよいだろうが、お笑い芸人のブルゾンは、せっかくブレイクしたにもかかわらず、今後の芸能活動にとって命取りになってしまわないかが気がかりだ。

救いようがないほど薄っぺらい


 そして、おそらく同ドラマの狙いとしては、桐谷ら3人が繰り広げる、メイクやファッション、そして恋愛に関する “女子トーク”で、女性視聴者たちの共感を得ようとしているのではないかという節も感じるのだが、それも思いっきり失敗しているといえよう。

 たとえば、イヤリングはもうダサくて最近はピアスが流行だと言う水川に対し、クレエラ研究センターの女性社員が、最近では耳に穴を開けずに済むノンホールピアスやイヤーフックを好んで着ける女性が多いと反論し、水川らがショックを受けるシーンがあるのだが、「いやいや、ファッションに疎い私だって、それくらい知ってるよ」という感じで、あまりの“情報の浅さ”に呆れてしまった。

 このほかにも、女性が男性に恋に落ちるきっかけについて“恋愛トーク”を繰り広げるシーンでは、「吊り橋効果」や「陽性転移」が事細かに説明されるのだが、そんなに手垢のついた古くてベタすぎるネタを引っ張ってこられても、視聴者は戸惑うばかりですよ。

 つまり、同ドラマの最大の欠点は、オシャレや恋愛がテーマであるにもかかわらず、語られるオシャレや恋愛に関する蘊蓄や情報が、救いようがないほど薄っぺらいということではないだろうか。

 そして、やはり改めて疑問に感じるのは、なぜはフジはこのドラマをつくったのか、ということだ。違った意味で、今クールの連ドラのなかで、もっとも気になる作品になりつつある。
(文=米倉奈津子/ライター)

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