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『笑ゥせぇるすまんNEW』は、なぜ今復活したのか!? 荒木元道PDインタビュー!

中の人が交代、新しい喪黒福造の魅力とは?

―― 旧作から受けついだところ、変えたところ、それぞれを教えていただけませんか?

荒木 これは監督もおっしゃっていたんですけど、「前シリーズからたまたま25年空いてしまっただけ」。本作は旧作の続きで、たまたま間が空いただけ、というつもりで制作にあたっていますし、当然旧作の良かったところも引き継いでいきたい。

 でも先ほども触れたように、当時のスタッフさんはリタイアされた方も多いですから、そこが意外と難しかったなという感じですかね。

―― スタッフさんも違いますし、制作環境なんかもだいぶ違うでしょうし。

荒木 そうなんですよ、全然違いますからね……シナリオの内容もそうですし、キャラクターデザインとしてはシンプルなので、画も逆に難しい部分がありまして。イラストとしてみるとすごくシンプルなキャラクターなんですけど、今回はかなり肉感的に描れていますからね。

―― CGとか、旧作にはなかった技術を導入されたりなどは?

荒木 一応、かなり少ないですけど、部分的にCGを導入する可能性はあります――たとえば、新宿といった都会の人混みを俯瞰で描くときなどは、CGを導入しようかなと。あと現状はほぼ手描きでやっていますね。逆にOPEDは全部CGで描いているんですけど。

「今作の喪黒はお茶目なシーンが多くて、結構可愛い一面があるんです」

―― ちなみに藤子A先生は、『笑ゥせぇるすまん』が再びTVアニメ化される! ということにどんな反応をされていらっしゃったんですか?

荒木 今年の2月に藤子A先生のトークショーに招待していただいて、そこでご挨拶もさせていただきました。こちらはすごく緊張していたんですけど、先生はすごくお元気そうでしたし、気さくな方でした。「ぜひ頑張ってください」とおっしゃっていただきました。

―― 具体的に「これはしてくれるな」というようなご指示があったりはしない?

荒木 それは基本ないですね。藤子スタジオのご担当者の方を通じて、「こうしたらどうだろう?」と、アイデアを提示していただきましたが、おおむねポジティブに受け止めていただいています。

ドーーン!! 現在放送中の『笑ゥせぇるすまんNEW』は、なぜ復活したのか!? シンエイ動画・荒木元道PDインタビュー!の画像5TVアニメ『笑ぅせぇるすまん NEW』公式サイトより

―― 次にこれはぜひ聞かねばと思っていたんですが、何がどうなって、高田純次さんがED曲(「ドーン!やられちゃった節」)を歌うことになったのでしょうか?

荒木 あはは(笑)。ぶっちゃけ最初に聞いたときは自分もビックリしましたが、曲を聴かれたならおわかりのとおり、喪黒に「ドーーン!!」されたようなインパクトがありますよね。

 そもそも、『笑ゥせぇるすまん』ではいい加減な主人公が各エピソードで喪黒に「ドーーン!!」されますよね。そこでいい加減な有名人って誰だ? となって、これはもう高田さんしかいないのではないかと(笑)。そこが最初です。

―― なるほど(笑)。自分はそこに加えて、旧作の放送時は、高田さんが調子のいいスチャラカ会社員みたいな役柄をドラマでかなり演じられていて。そういったイメージも影響したのかなと思っていました。

荒木 あ、それもありますね! それこそ植木等さんが演じられていた『無責任男』シリーズじゃないですけど、日本を代表するスチャラカ会社員の初代が植木さんで、2代目が高田さんみたいなイメージをお持ちの方も多いと思います。旧作の時代背景から連なっている、というようなイメージを重ねた結果、ともいえるでしょうね。

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