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『小さな巨人』、「デタラメ」「警察の実態から乖離しすぎ」と批判噴出…所轄との対立もウソ

文=深笛義也/ライター
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 なので、捜査一課から来ている刑事が絶対いるはずであり、香坂が芝署に行かされたというのは、飛ばされた、という感じではないですね。これが八王子とかであれば、少しはそんな感じがあるかもしれませんが。とにかく、泥臭い、低レベルの刑事が所轄ばかり回っているという設定がおかしい。『たまたま今、所轄にいる』というだけです。所轄の人間だったら一段低い、などということはあり得なくて、所轄の人間に対して失礼です」(同)

酒を飲んで職務質問

 香坂真一郎(長谷川博己)は、酒を飲んで職務質問をし、その相手が車を傷つけられたという情報をメディアへ流したことから(実際には自作自演)、警視庁捜査第一課から芝署へ異動される。

「車を傷つけたかどうかではなくて、酒を飲んで職務執行すること自体、今は厳に戒められています。昔はほろ酔いでも、呼ばれたらバイクで行ったりすることもありました。当直で署で泊まる時に、寝酒でちょっと一杯やるっていうこともありました。駐在さんは地域との付き合いも大事なので、お祭りで飲む機会もあった。そもそも、駐在所のお巡りさんは、1人で24時間地域を視なくてはいけないので、飲むこともあったでしょう。

 平成5~6年くらいから、飲酒運転の取り締まりが厳しくなったので、当然ながら取り締まる側の警察も厳しくなりました。飲んだ状態の時に呼び出しの電話が入ったら『ごめんなさい、酒入っちゃった』と言って断るのが今は普通です。捜査本部の解散式も、昔は署の講堂でやっていたのですが、今は赤ら顔で署から出てくるのはどうなんだということで、居酒屋で2時間きっちりで終わるということにしています。

 飲んでいる状態で、目の前で犯罪が行われているのを見たら、110番するようにと指導されてます。ケンカをやってるから仲裁に入りたいけど、刑事だろうがなんだろうが、酔っ払いがケンカの仲裁に入っても絶対いいことはないので、110番します。もちろん、目の前で包丁を振り回している奴がいるなどという緊急事態であれば、動かざるを得ないこともあるでしょうが、それは例外中の例外です。酒飲んで職務質問するなど言語道断です」(同)

捜査一課長

 捜査一課長の小野田義信(香川照之)は、例外的に高卒からの叩き上げと描かれているが、この描き方は正しいのだろうか。

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