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『小さな巨人』、エリート刑事・香坂が「あり得ない間抜けすぎ」で強烈なズッコケ感

文=美神サチコ/コラムニスト
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『小さな巨人』、エリート刑事・香坂が「あり得ない間抜けすぎ」で強烈なズッコケ感の画像1「Thinkstock」より

 TBS系「日曜劇場」枠で放送中の連続テレビドラマ『小さな巨人』が5月7日に第4話を迎え、平均視聴率13.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)を記録。第3話の11.7%から1.8ポイント回復し、初回13.7%に次ぐ好成績を収めた。

 同ドラマの主人公は、警視庁捜査一課係長として出世街道を走っていた香坂真一郎(長谷川博己)。上司の“裏切り”によって芝署に左遷させられるも、“己の正義”を信じて戦うというストーリー。香坂は、ゴーンバンク社長・中田和正(桂文枝)誘拐事件の裏に、中田の息子・隆一(加藤晴彦)の元恋人・風見京子(富永沙織)殺人事件が関係していることを知り、真相を探る。

 しかし、隆一のアリバイを証明する山本アリサ(佐々木希)が行方をくらませたことで、警察内部に内通者がいると気付き、それが捜査一課長・小野田義信(香川照之)ではないかとにらんだ香坂。第4話では、小野田と和正の密会現場を抑えようとしたものの、失敗。しかもこの“失敗”というのは、ただ単に「見張りの刑事がいるのがバレバレ」なことだったため、正直ガッカリした。

 そもそも、香坂は毎回詰めが甘すぎる。アリサを取り逃がしたのもそうだが、殺人事件の真犯人を知る池沢菜穂(吉田羊)に供述を覆されたり、あと一歩のところで一課の介入を防げなかったり……。ただ、これまでは内通者などのせいであり、“攻防戦”のような展開でハラハラしながら視ることができた。けれども、小野田の尻尾を掴む重要なシーンでバレバレな見張りを立てていたなんていうミスは、ちょっとあり得ない。

 さらに、香坂は小野田が妻名義の口座でゴーンバンクとインサイダー取引を行っていると思っていたが、張り込み失敗後、小野田の運転担当・山田春彦(岡田将生)から「一課長の奥様の取引口座を調べたんですが、行われているのは通常の株取引にすぎませんでした。インサイダー取引など不正なことに関わっている形跡がないんですよ」と告げられ、驚きの表情を浮かべていた。これには思わずズッコケてしまった視聴者も多いのではないか。香坂は、自分でも“勘”で動いているのを自覚しているけれど、さすがに上司を敵に回す捜査に対しては慎重になるべきだった。

 また今回のラストでは、これまで視聴者から「小野田と同じくらい怪しい」とバレバレだった芝署署長・三笠洋平(春風亭昇太)が内通者だったことが判明するも、ここでも香坂は「あなたは100%“クロ”です」と言いつつ、その根拠は「私の勘です」と断言……。こうした香坂を見ている限り、果たして本当に出世コースにいたのか疑問だ。上司に裏切られて人生が変わった、なんて言っているが、もともとキャリア向きじゃなかったように思える。

 せっかく回復した視聴率も、主人公の間抜けっぷりで再びダウンするかもしれない。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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