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サッカーW杯出場選手の7割が薬漬け?鎮痛薬を服用してスポーツは超危険!

文=ヘルスプレス編集部
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ロキソニンを飲んでスポーツは危険! 米心臓病協会が運動後の副作用リスクを指摘の画像1サッカーW杯選手の約7割がロキソニンなど非ステロイド性抗炎症薬を服用(depositphotos.com)

 トッププロサッカー選手のクスリ漬けの生々しい実態が明らかになった――。

 国際サッカー連盟(FIFA)所属の研究者らは、FIFAワールドカップ(W杯)の2002~14年の4大会(日本・韓国、ドイツ、南アフリカ、ブラジル)に参加したプロサッカー選手1000人以上を対象に、鎮痛薬の使用量の実態を分析。選手が鎮痛薬に走る悲痛な現実を暴く論文を臨床医学専門誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」傘下のスポーツ医学専門誌「ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・スポーツ・メディシン」に発表した(5月6日付毎日新聞より)。

69%がロキソニンなどの非ステロイド性抗炎症薬を服用

 発表によれば、2002年大会以降、FIFAは各チームのチームドクターに対して、試合の72時間前に選手に処方している鎮痛薬の服用情報を報告するように要請し、鎮痛薬の使用量を事前チェックしてきた。

 その結果、成人男子選手のおよそ69%(690人以上)が非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs=エヌセイズ)を服用していた事実が判明。たとえば、14年のブラジル大会では、4人の選手が試合開始前にステロイドの関節注射を続けていた。

 NSAIDsとは、抗炎・鎮痛・解熱作用を有する鎮痛薬の総称だ。

 病院で処方される主なNSAIDsには、アスピリン(バファリン)、ロキソプロフェン(ロキソニン)、イブプロフェン(ブルフェン)、ジクロフェナク(ボルタレン)、セレコキシブ(セレコックス)、インドメタシン(インダシン)、メフェナム酸(ポンタール)、スルピリン(メチロン)、アセトアミノフェン(アンヒバ)などがある。

 市販薬の主なNSAIDsは、アスピリン(バファリンA)、イブプロフェン(イブ)、エテンザミド(ノーシン)、イソプロピルアンチピリン(セデス・ハイ)、アセトアミノフェン(タイレノール)などがある。

 一方、スポーツ医学誌「ジャーナル・オブ・アスレチック・トレーニング」によれば、15年にブラジルのサンパウロ大学などの研究チームは、マラソンをイーブンペースで走れる18歳前後の軍人20人を対象に、NSAIDsのイブプロフェン(ブルフェン)を飲んで走った場合に、タイムが向上するかをトレッドミル(ランニングマシン)を使って調べた。だが、NSAIDsを飲んでも飲まなくてもタイムは同じだったと発表した。

 このような明らかな事実を見ても、抗炎・鎮痛・解熱作用が強いNSAIDsを服用しながらスポーツをすることにメリットがないのは明白だ。むしろ、重大なリスクがあるか否かが心配になる。

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