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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

「莫大な集客力・ディズニーRが低迷」は誤認識…USJも一味違った戦略で躍進か

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 視界にその世界観以外のモノを入れないというのは、敷地外のモノを見えないように設計されたTDRと共通しているといえるのかもしれない。

USJ成長の秘密は「セレンディピティ」


「そしてUSJの強みは、TDRのようにキャラクターに縛られていないので、目当てのエリアがあって来園したとしても、パークを周遊している間に他のエリアの魅力を発見し、次回に訪問するきっかけをつくっているところにあるのではないでしょうか。このように、予期した以外のモノと偶然に出会って、そのモノに対して別の価値を見出すことを『セレンディピティ・マーケティング』と最近は呼びはじめています」

 USJはテーマパークエリアにおいて、この「セレンディピティ」を誘発させるようなキャラクターの集め方をしているのでは、というのが有馬氏の分析だ。他方、TDRには別の強みがあるとのこと。

「TDRは周知のキャラクターが圧倒的に多く、来園者に安心感と納得感を与えます。ですから、今後来園者が右肩上がりになりにくい半面、独自の世界観を大切にした期待を裏切らないテーマパークとして多くの人々に愛され続けるのではないでしょうか」

 どちらの経営方針が正解ということはない。それぞれの持ち味を発揮し、来園者の期待に応え続けることが、両園が共存共栄していく上で重要になっていくのだろう。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio)

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