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軽井沢町、北朝鮮のミサイル攻撃に備え防毒マスク購入検討…町民にミサイル落下避難講座も

構成=長井雄一朗/ライター
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――米軍や自衛隊の関連施設が存在しないにもかかわらず、北朝鮮からミサイルが飛んでくるというのは現実的ではない、という意見もありますが。

軽井沢町 もちろん、そういう意見もあります。しかし、ミサイルが飛んでこないという保証も、どこにもありません。重ねて申し上げますが、平和や安全は何もしなくても担保できる時代ではないと考えます。要望書のなかには「平和を守るために国際社会との連携が必要」と明記していますが、藤巻町長が平和への努力を続けるため、町として何ができるかを検討した結果、今回の購入計画に至りました。

なぜ職員分だけ?「町民軽視」は誤解

――なぜ、購入は町職員分のみなのですか。町民を軽視している、という意見もありますが。

軽井沢町 それは、まったくの誤解です。町職員は危機があった場合、町民を危険な場所から安全な場所に誘導する義務があります。そのための防護服なのです。

――ほかに、危機管理としてどのようなことを検討していますか。

軽井沢町 実は、6月9日に長野県危機管理部の方を招いて「国民保護のしくみ」という出前講座を開き、軽井沢町民の方々に受講していただく予定です。主に、弾道ミサイル落下時の行動について説明していただく予定です。

 ミサイルが日本に落下する可能性がある場合は、「Jアラート」(全国瞬時警報システム)を活用して防災行政無線で特別なサイレン音とともにメッセージを流すほか、緊急速報メールなどにより、緊急情報をお知らせします。その際、町民の方々がどのような行動を取るのがベストなのか、長野県から説明があります。

 もうひとつは、群馬県境にある碓氷峠の旧信越線トンネルを有事の際の避難場所として活用することについて、群馬県安中市と協議しました。5月10日に軽井沢町と安中市で第1回協議会を開催し、軽井沢町からは説明を行ったところです。さらに、今後は避難訓練も行う予定です。

――最後におうかがいしますが、藤巻町長のお人柄は。

軽井沢町 明るく温厚な方で、「軽井沢町をよくしていこう」というお考えを持った方だと思います。

――ありがとうございました。
(構成=長井雄一朗/ライター)

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