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脳出血で要介護4になった私が、老人ホームではなく自宅生活を選択・実践する理由

文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会
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最期まで自宅で

 そのような体験をし、筆者の考えは変わりました。自由に生活をしていくためには、自分のことは自分でし、必要な手助けはヘルパーさんに手伝ってもらうほうが快適だと気が付いたのです。

 しかし、要介護3以上になってしまったら、自宅で生活するのは無理です。介護度を下げる必要があります。自宅で生活できるように、リハビリテーション病院に入院し、リハビリを受けて自分のことは自分でできるように回復しなければなりません。回復が難しいといわれた人でも、回復したいという強い意志を持ち、一生懸命リハビリをすれば、回復する人はたくさんいます。

 転院時、要介護4といわれた筆者も、絶対治ると信じ、リハビリを続けた結果、1カ月ほどで歩けるようになり、50日の入院で、自宅で生活できるまでに回復し、発症後3カ月半で復職することもできました。現在、自宅で好きな時にやりたいことをやって普通の生活をして快適に過ごしています。

 自分のやりたいことを、やりたい時にやりたいようにできることが一番快適で、幸せです。いつまでも自分のことは自分でできるようにしておかなければ快適ではありません。

 100歳を過ぎた人でもリハビリを受けています。今後、体がまた不自由になったら、迷わずリハビリを受けて回復し、自宅で過ごしたいと考えています。

 そのことに気づいただけでも病気になって良かったと思っています。
(文=藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会)

藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

藤村紀美子/ファイナンシャルプランナー・高齢期のお金を考える会

(立教大学ドイツ文学科)卒業後研究室で副手を1年務め結婚。女児2人を出産し、下の子が3歳になったときに(中央大学法学部)に学士入学。法律の面白さに惹かれ、卒業後も勉強を続ける。宅建とFP試験に合格(CFP、宅地建物取引士)。その直後夫の赴任に伴いアメリカに約8年居住。帰国後FPとして働き始める。講演、相談、執筆を行う。その間、簡易裁判所、家庭裁判所で調停委員、参与員、司法委員を定年まで勤める。
著書:「100歳まで安心して暮らす生活設計」(共著)、「どっちがお得?定年後のお金」(共著) ‘高齢期のお金を考える会’メンバー。高齢者施設を多数見学し、高齢者施設の種類、内容、注意点、選び方等を勉強する。

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