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話題の「食品添加物100%」除草剤、発がんや生殖器官に悪影響の恐れ

文=郡司和夫/食品ジャーナリスト
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話題の「食品添加物100%」除草剤、発がんや生殖器官に悪影響の恐れの画像1「Thinkstock」より

 庭や家の周囲、それにご先祖様のお墓のまわりなど、雑草が気になる季節です。こうしたなか、食品添加物だけでつくられたという除草剤がインターネットや通信販売で販売され話題になっています。

 その商品「A」(仮名)は「食品添加物100%」を売りにしており、成分は粗蛋白質、粗脂肪、粗繊維、塩化ナトリウム、イソクエン酸塩、多核芳香族炭化水素、カルシウムで、効果期間は約2~3カ月、生産国は日本となっています。

 人が食べる食品添加物だけでつくられた除草剤だから安全と強調していますが、果たしてそうでしょうか。生命力たくましい雑草が簡単に枯れてしまうのです。そんな化学物質が食品添加物として指定されていることのほうが、逆に怖く、大きな問題です。

 このAは、土壌を酸性にすることで雑草の生えてくるのを防ぐというものです。この除草剤が問題なのは、多核芳香族炭化水素という化学物質が成分に含まれていることです。多核芳香族炭化水素とは、ベンゾピレンのことで食品添加物ではありません。それでなぜ「食品添加物100%」というのか理解できません。

 ベンゾピレンは殺虫剤製造の中間体として利用されている化学物質です。ダイオキシンと同じように、排ガスや焼却灰の中にも含まれ環境中に放出され世界的な環境問題になっています。発がん性、変異原性(突然変異)、生殖器官に悪影響を及ぼす環境ホルモンだからです。350度から400度の高温で、食品を調理または製造する際、炭水化物、たんぱく質、脂肪などが不完全燃焼された場合にも生成されます。そんな危険な化学物質を環境中に意図的に散布すべきではありません。

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