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ソフトバンク、グループ5千社構想で「投資会社」化…盟友の柳井正が真っ向から異議

文=編集部
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 成功のイメージが、ソフトバンクに急成長をもたらした米ヤフーや中国アリババ集団への出資であることは間違いない。

 米ニューヨーク(NY)株式市場では、「孫氏はソフトバンクを社名通り、名実ともに投資銀行(バンク)にしたいのではないのか」といわれている。

 孫氏は、2000年代から通信会社の経営を引っ張る実業家だった。米携帯電話会社のスプリントの買収をテコに、世界一の携帯電話会社を目指したが、米当局の安全保障の厚い壁に弾き飛ばされ野望は潰えた。

 2000年前後は、IT(情報技術)バブルと呼ばれていた。「ドットコム会社」と呼ばれるIT関連ベンチャーが数多く設立され、1999年から足かけ2年間にわたって株価が高騰した。

 ネットバブル時代の代表選手がソフトバンクだった。1995年に創業したばかりのネット検索会社、米ヤフーに出資したことで金鉱を掘り当てた。世界中にインターネット旋風が吹き荒れ、米ヤフーの株価がソフトバンクに3兆円の含む益をもたらした。

 2000年2月15日、ソフトバンクの株価は19万8000円の史上最高値をつけ、時価総額は21兆円を超え、トヨタ自動車を抜いて日本一となったが、一日天下に終わった。その後、ITバブルが弾け、ソフトバンクの株価は大暴落。02年に時価総額は2700億円台まで激減した。

 あれから17年。ソフトバンクの時価総額は再び、10兆円を超えてきた。投資マネーがIT株に流れ込み、NY市場ではフェイスブック(FB)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、動画配信のネットフリックス(NFLX)、グーグル(GOOGL)の頭文字をとって「FANG」(牙)と呼ばれる4銘柄の株価が、買いが買いを呼び急伸した。

 孫氏は株主総会で「時価総額がピークの時に(ソフトバンクを)買った方は、今も大変な損をしている。将来を信じて株を買ってくれた方の中から、1人の犠牲者も出したくない」と力説した。第2、第3のアリババを探して、時価総額を20兆円に戻す計画を練っているのだろう。

BusinessJournal編集部

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