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さんきゅう倉田「税務調査の与太話」

本当に実在した!一部タクシーの「乗客を骨抜きにする」悪魔的過剰サービス!

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「Thinkstock」より

 元国税局職員のさんきゅう倉田です。税務調査のときに言いたくても言えなかったセリフは「前の車を追ってくれ」です。

 2008年ごろでしょうか。「居酒屋タクシー」と呼ばれるものが東京・霞が関周辺に現れ世間を騒がせましたが、規制により殲滅されました。

 居酒屋タクシーとは、運転手が客にビールや肴を提供する個人タクシーのことです。個人タクシーの運転手は、顧客獲得ために電話番号を渡し、毎晩のように残業をしてタクシーチケットを使用する公務員を囲っていました。ビールや肴以外にもQUOカードを渡す運転手もおり、公費でタクシーに乗る公務員に対してのリベートであると問題視されたのです。

 利用者からすると、お酒も飲めて利便性も高く、一石二鳥です。タクシーに乗り、クーラーボックスでキンキンに冷えたお酒を飲んで、酔いが回れば微睡んで、行き先を告げなくとも自宅に送り届けてくれる。

 終電を過ぎる時間まで残業をして疲労困憊の身体を少しでも休めることができます。
少し遠回りされようとも、タクシーチケットを使いますから、料金は関係ありません。飲み物が付いてくるほうがありがたいわけです。

 アルコールやおつまみを用意してでも、また、リベートを払ってでも、個人タクシーは儲かるということで、地方から都内にタクシー運転手が集まってきました。といっても、個人タクシーといえども、県外で勝手に営業はできません。都内にアパートを借りて、住民票を移して、営業をしています。

 それくらいの面倒をかけてでも開業したいほど、当時の個人タクシー業界は活況を呈していました。

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