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男性同性愛者による「憐れみの戦術」と「数の戦術」/前川直哉『〈男性同性愛者〉の社会史』

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正解のないWEBマガジン~wezzyより】

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「セクシーな女で男を釣る」わかってなさ

 「たくましい男性のグラビアをもっと載せてほしい」という投書を読めば「分かるわ―」とうなずき、「女性と結婚して隠れて男と逢瀬を重ねるのが理想」という投書を読めば「ふざけんなよ」と思う。当事者が雑誌に投稿した語りの引用に共感したり反発したりしながら、すっかり雑誌読者の気分になって私が読んでしまった本、それが前川直哉さんの『〈男性同性愛者〉の社会史』(作品社)である。

 とは言え、この本は男性同性愛者の面白投稿を集めただけのものではもちろんなく、むしろかなりハードな学術書である。1920年代から1980年頃の日本において、男性同性愛者としてのアイデンティティを持った当事者たちが自らの3つの悩み(「周囲に自らの性のあり方を打ち明けられない」「相手を探したい」「異性と結婚すべきか否か」)の解消をどのように試みたかを、各種雑誌(と新聞)の読者投稿欄の分析によって明らかにする力作である。

 鍵となるのは「憐れみの戦術」「数の戦術」という当事者の行為の2つのパターン。この鍵をもとに本書の内容をまとめると次のようになる。

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