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ソフトバンク、元副社長に報酬348億…日産・ゴーン氏は3社から報酬で計20億目前

文=編集部

平井一夫社長は9億円、株主総会での賛成率は低下

 ソニーの平井一夫取締役、代表執行役社長兼CEOの役員報酬は多岐にわたる。基本報酬が2億2800万円。業績連動報酬2億8600万円との合計で5億1400万円。このほかストックオプション30万株が付与されている。新株予約権の付与日の1株当たり価値は1291円なので、3億8730万円になる。

 役員賠償責任保険の一部保険料600万円をソニーが負担。フリンジ・ベネフィット相当額及びそれに伴う所得税額の一部補塡1300万円もソニーが負担している。

 フリンジ・ベネフィットとは、賃金以外に提供する経済的利益。乗用車をはじめ住宅、子供の教育の補助や医療、食事、あるいは社内低利融資制度などがある。賃金外給付と呼ばれている。いわば“役得”である。海外に自宅がある場合、フリンジ・ベネフィットが付与されることが多く、ソニーを奈落の底に突き落としたハワード・ストリンガー氏が社長兼CEOの時にも恩恵を受けていた。在米勤務の長い平井氏も、現在の勤務は日本が中心なのに外国人の扱いに準じている。

「これだけ高額になったのだから、フリンジ・ベネフィットは、そろそろ辞退すべき」(関係者)との指摘もある。

 これら合わせると、平井氏の役員報酬総額は9億2030万円。ストックオプションの付与が前年の20万株から30万株に増えた結果、役員報酬の総額は1億9400万円増えた。

「こんな高額報酬に見合った仕事をしているのか」と疑問視する株主が少なくないようだ。株主総会での平井氏の取締役選任案の賛成率は88%。前年の96%から低下した。平井社長を除く11人の取締役はほとんどが97%超の賛成を得ていた。平井氏だけが9割を切り、賛成率の低さが際立っていた。平井氏退陣のサインといった辛辣な見方もある。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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