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視聴率2%台の欅坂46『残酷な観客達』、謎を一切解明せず最終回終了に「ドラマ史上最低」と酷評噴出

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『残酷な観客達』公式サイトより

 7月20日、欅坂46主演のドラマ『残酷な観客達』(日本テレビ系)が最終回を迎えた。欅坂46の下位グループであるけやき坂46(ひらがなけやき)の全メンバーが出演すると事前に発表されたため、ドラマをここまで観ていなかったファンも視聴するのではないかとの声もあったが、視聴率は2.6%で、前回(3.2%)より大きく下がった(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 本格ミステリーを標榜していた本作は、前回までに多くの謎を含んだ状態で展開してきた。最終回にそれらがすべて解き明かされるのかと期待されたが、一切明らかにならないまま終わるという、前代未聞の展開だった。

 そのため、ツイッターやインターネットの掲示板などには、「まったく意味がわからない」「ドラマ史上最低の終わり方」「謎を一切解き明かさないなんてミステリーとしてひどすぎる」など、視聴者から批判の声があふれた。

 簡単に、ドラマの流れを追ってみたい。

ドラマの舞台は近未来の女子高。「プライバシーの保護を優先し、学校では生徒や教師の名前を開示しない」という状況で、生徒たちはお互いを出席番号で呼び合う。そんな学校の中で、ある日突如として女子高生21人が教室に閉じ込められるところから物語は始まる。

 生徒たちの様子はインターネットを通じて世界中に配信されており、そこから脱出するためには、ネットの向こうにいる観客たちから「いいね!」をもらわなければならない。そこで、生徒たちはそれぞれに苦闘しながら課題をクリアしていくというストーリーだ。

 ドラマの中で、生徒を演じる欅坂46のメンバーが、ひたすらモノマネなどのネタを披露すると「いいね!」を獲得し、教室を脱出する。全員が脱出できたと思ったら、別の部屋に監禁される。そしてまたネタを披露する――。これを第1話から第9話まで延々と繰り返してきた。メンバーの演技のひどさもあるが、展開に面白みがまったくなかった。

「生徒たちを閉じ込めたのは誰なのか」
「なんの目的で閉じ込め、配信しているのか」
「配信映像を見ている観客たちは、なぜ見ているのか」
「生徒を誘導していた先生や、窓の外で転落した人物はどうなったのか」

 ドラマが展開するなかで、このような謎が浮上していた。

 そして迎えた最終回、生徒たちは最後の監禁場所とされる職員室から脱出するが、閉じ込められていた謎を解明しようと校内を回るうち、ひとり、またひとりと生徒が減り、最後にたった1人だけ生徒が残される。そして、教室へ戻ってみると、まったく別のクラスメイトたちが揃っており、当たり前のように授業が行われる。数時間後、また生徒たちは監禁され、脱出するために「いいね!」を獲得しなければならないゲームが始まる--。

 謎が解明されないまま、最初に戻ったような状況でドラマが終わったわけで、視聴者たちはパニックに陥ったのだ。ドラマの制作側としては、「視聴者が好きなように解釈してくれ」という投げかけなのかもしれないが、あまりにもヒントがなさすぎる。ミステリーは、謎を解明する道筋を楽しむものだが、一切解明せずに視聴者に丸投げするという前代未聞の最終回だった。制作者の狙い通り、ネット上にはさまざまな解釈が飛び交っているが、これは怠慢といわざるを得ない。

 なぜなら、視聴者の想像に任せるにしても、複数の解釈ができるヒントを与えたうえで、「この後は好きな展開を想像してください」とすべきだからだ。そういった提示が一切ない状態で終わるのは、あまりにもずさんだ。

 ちなみに筆者は、『残酷な観客達』というタイトルから、テレビ・ネット動画視聴者へのアンチテーゼなのだろうと推察している。

 テレビの中のアイドルやタレントに自分を楽しませることを求め、無責任な発言や暴言を繰り返す。そして、飽きたら簡単にお払い箱にして、気づけばタレントはいつの間にか消えていく。タレントは次々に誕生するため、視聴者も新しいタレントへ心が移っていく――。

 そんな歴史が繰り返される日本の芸能界、テレビ業界、そして視聴者を暗に批判しているのかもしれない。
(文=片野雅美/芸能ライター)

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