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部下をうつに追い込み「自覚のない」上司たち…デキる上司が部下の「心を折る」原因とは

文=中村未来/清談社
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メンタルが強い人でも、突然ポキッと折れる心

 その一方、学生時代に体育会系の部活をやっていた人は「どちらかというと、心が折れにくい」と見波氏は分析する。厳しい練習や絶対的な上下関係を耐え抜いたことにより、ストレスや理不尽さへの耐性が身についているため、社会に出てもメンタルを病みにくい傾向にあるという。

 しかし、「体育会系出身の部下だから大丈夫」と過信するのは禁物だ。

「体育会系出身者は、体力、精神力ともに自信を持っているので、極限までがんばってしまうんです。このため、心が折れるギリギリになっていることに、本人ですら気づきません。『メンタルが強いから大丈夫』と思っていた人が、ある日突然、ポキッと心が折れてしまったという例はたくさんあります」(同)

 どんなにメンタルに自信のある人でも、心が折れないとは限らない。だからこそ、見波氏は「多くの社会人に本書を読んでほしい」と話す。

「『心が折れる職場』は、その会社自体に良い影響を与えないと思います。メンタル不調は、現代人の課題です。本書をきっかけに関心を持ってくれる経営者が、さらに増えることを期待しています」(同)

 周囲からの要望もあり、今年4月には「メンタルを折られる側」に焦点を当てた本『やめる勇気』(朝日新聞出版)を刊行した見波氏。電通の新入女性社員の悲劇は、すべての会社にとって他人事ではないのだ。
(文=中村未来/清談社)

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