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江間正和「飲食業界を“数字と現場”で科学する」

街中のキッチンカー・移動販売車は儲かる!30万円で開業、固定店舗のリスクを回避

文=江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部代表

街中のキッチンカー・移動販売車は儲かる!30万円で開業、固定店舗のリスクを回避の画像2

「家賃値上げのリスク」は、うまくいっているお店であればあるほどこのリスクが伴います。そういうお店ほど、契約更新時に家賃値上げを要求され泣く泣く要求を呑んだり、移転せざるを得なくなりがちです。

「立ち退きのリスク」としては、駅前開発や道路拡張などで立ち退きを余儀なくされる飲食店も決して少なくありません。特に都心の場合は年に数件、このケースに関する相談を受けます。

「撤退時のリスク」は、原状回復やスケルトン工事など物件契約で撤退にも費用がかかることです。商業施設などのテナント撤退の場合、違約金などが発生するのが一般的です。また、昨今テナントオーナーが亡くなったことにより、遺産相続に絡む問題で、権利を相続した相続人が土地建物の売却に伴い店舗の立ち退きを迫られるというケースも発生しています。

「不可抗力のリスク」の例としては、近年では2011年の東日本大震災で多くの飲食店がダメージを受けました。日本は地震大国という点も、忘れてはいけないリスクです。ビルや設備の老朽化に伴う漏水被害などの影響で、休業を余儀なくされるお店も決して少なくはありません。最近では病気や怪我などの健康問題や、親の介護でお店をたたんで故郷に帰らざるを得ないという飲食店オーナーも増えています。

(3)拡張性が高い

 初期投資を可能な限り抑え、損益分岐点をできるだけ短期間で超え、利益率の高いビジネスモデルに変換できれば、未来に向けて大きなアドバンテージになります。

 固定店舗に比べて大きく違う点は、毎月固定的な家賃を払う必要がないという点です(移動先の出店料や駐車場代等はかかります)。固定の店舗では、営業が続く限り家賃を払い続ける義務がありますが、キッチンカーではその心配はありません。

 開業資金額が低い上、回収も早く利益体質が早期に実現可能なこと、その実績を持って本来やりたかった固定店舗を始めるもよし、新たにキッチンカーを増車して業務拡大をするもよし、最初の飲食店開業を固定店舗にするかキッチンカーにするかで、次の一手に大きな差を生みます。

江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部(株)代表

江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部(株)代表

東京未来倶楽部(株)代表
5年間大手信託銀行のファンドマネージャーとして勤務後、1998年独立。14年間、夜は直営店(新宿20坪30席)ダイニングバーの現場に出続けながら、昼間、プロデューサー・コンサル業。コンサル先の増加と好業績先の次の展開のため、2012年5月からプロデューサー・コンサル業に専念。
「数字(経営者側)と現場(スタッフ・オペレーション)の融合」「各種アイデア・提案」が得意。また、現場とのメニュー開発等、自称<「実践」料理研究家>。
・著書:『ランチは儲からない、飲み放題は儲かる』『とりあえず生!が儲かるワケ』『ド素人OLが飲食店を開業しちゃダメですか?』

Instagram:@masakazuema

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