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また視聴率下落の『セシル~』、もはや前回の内容を無視…演出もずさんで見るに耐えず

文=吉川織部/ドラマウォッチャー

 昨日のことはなかったことにして、新たな一日を生きる人物ばかりが登場するドラマというのもどうなのか。脚本家が登場人物たちの心情や前後のつながりをあまり考えることができず、ただ次々に起こる出来事を描くことで精一杯になっているのではないだろうか。このあたりのつたなさは、今回描かれた読者モデル同士のトラブルがまるで小学生のケンカのようだったことにも表れていた。表面上仲良くしていても実は火花がバチバチ飛び散っているという伏線があって初めて、溜まっていた相手への不満が爆発する展開に説得力があるというものだ。それもなしに急に子供のケンカのような言い争いを繰り広げられても、こちらはぽかーんとするだけである。

 第4話は、突然クビを告げられた奈央があっけに取られる場面でエンディングとなった。だが、奈央がここでモデルの道をやめるわけがないことは、原作を読んでいない視聴者にも容易に想像がつくはずだ。次回に向けての引きにしたいことはわかるが、白々しい演出はかえって視聴者の興味をそぐのではないだろうか。第5話は「奈央の最後の企画としてお寺で一日修行体験をする」という内容とのことだが、これで視聴率が上がるとも思えない。そろそろ世間の興味も、「どこまで視聴率が下がるか」に移ってきそうだ。
(文=吉川織部/ドラマウォッチャー)

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