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丸亀製麺のトリドール、国内2千店の一大計画始動…千円でベロベロの立ち飲み屋が大人気!

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「Thinkstock」より

俺のイタリアン」や「いきなり!ステーキ」の居酒屋版といえばいいのだろうか。低価格の料理やアルコール類を、立ったまま飲食する“立ち飲み屋”として成長している「晩杯屋」が注目を浴びている。というのも、「丸亀製麺」などを運営するトリドールホールディングスが、晩杯屋を運営するアクティブソースを買収すると発表したからだ。

 トリドールといえば丸亀製麺の印象が強いが、ほかにもさまざまな飲食店を展開している。丸亀製麺よりも前に焼き鳥店「とりどーる」を創業し、その後ラーメン店、カフェ、焼きそば店といった飲食店を次々と開業している。グループで現在国内890店を展開しており、飲食業界で多角化を推し進めている状況だ。

 そうしたなか、トリドールはアクティブソースの買収を決断した。買収発表時(7月27日時点)の晩杯屋の店舗数は31店だが、早期に国内500店の展開を目指すという。トリドールは2025年にグループ全体で国内2000店体制を目指しているが、それを実現するためには、あと約1100店の出店が必要になる。仮に晩杯屋を500店以上展開するのであれば、新規出店の4割以上を晩杯屋で占めることになる計算だ。このことから、トリドールの晩杯屋に対する期待の高さがうかがえる。

 アクティブソース代表取締役の金子源氏は当初、19年3月末までに200店体制にすることを目指していた。これでも十分、野心的な数字だが、トリドールはそれを上回る500店を早期に達成すること目指すというのだから、さらに野心的といえるだろう。

 これだけの出店が可能なのは、晩杯屋の“店の小ささ”に依るところが大きい。1号店は4坪と極めて狭い店舗だったが、それでも客が群がったという。現在の晩杯屋は、出店基準を15〜20坪としており、以前よりは大きくなっているが、それでも飲食店のなかでは小さいほうだろう。居酒屋チェーンのなかで小型の「鳥貴族」でさえ標準的な店舗は30〜50坪程度なので、晩杯屋の小ささのほどがわかる。

1000円でベロベロに

 筆者は、8月1日にオープンした「晩杯屋 八王子店」を訪れてみた。同店は20坪ほどの広さで、40人程度が立って飲むことができる。スペースを詰めれば70人くらい飲食することも可能だろう。ちなみに、「いきなり!ステーキ」の路面店の標準的な広さが15〜25坪なので、「晩杯屋 八王子店」はそれと変わらない広さだ。狭いスペースで立ったまま飲食するという意味では、まさに「いきなり!ステーキ」の居酒屋版といえるだろう。

「晩杯屋 八王子店」は、JR八王子駅から徒歩3分程度のところに立地している。ほかの店舗も、ほとんどが駅から徒歩数分圏内で、今のところすべての店舗が首都圏にある。晩杯屋の店舗は小さいため、駅近物件でも出店が比較的容易といえそうだ。もちろん、駅近ではないところでも出店はできると考えられ、運営できるだけの人材が揃うのであれば、早期に500店を展開することは可能といえる。

 フードの価格は100〜200円、アルコール類は500円以下が中心だ。高級ワイン「ロマネコンティ」が205万7000円〜の価格で販売していたが、これは話のネタとしてのメニューだろう。これを除けばほとんどが低価格で、1000円程度でも十分に楽しむことができる。1000円でベロベロに酔えるという“センベロ”居酒屋に位置づけられるだろう。

 晩杯屋の安さの秘密は仕入れにある。市場の仲買人と信頼関係を築いたことで、良い素材を安く仕入れることができるという。安さとうまさだけでなく、料理の提供スピードにもこだわりを見せている。ある程度、事前に調理しておくことで、素早く提供できるようにしているのだ。

 ちなみに、定番メニューのモツ入り「煮込み」(税込130円)を注文したところ、1分も待たずに運ばれてきた。そのスピード感は、まるで吉野家のようだった。そして安い上においしかった。吉野家のように「安い、うまい、早い」の3拍子が揃った居酒屋といえそうだ。ひとりで立ち寄っても気軽に飲めることも特徴的だろう。

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