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サイゼリヤを超える空前絶後のコスパ!ピザ食べ放題300円で悶絶の満足感

文=谷口京子/清談社

次々と運ばれてくるピザ、全10種類を完食!

 とりあえず、店員さんが提供してくれるピザを待つこと2分。お皿に1ピースのピザが盛られた。ちょうど手のひらに収まるくらいの大きさで、具よりも生地の範囲が広めの「マルゲリータピザ」だ。焼きたてのうれしさは大きいが、チーズがあまり載っていなかった点に300円の切なさを感じる。

サイゼリヤを超える空前絶後のコスパ!ピザ食べ放題300円で悶絶の満足感の画像3ピース選びは店員さんのさじ加減だが、最初に来たピザは生地が多め
 そうこうするうちに「ボロネーゼドリア」が到着。値段、見た目ともにサイゼリヤの「ミラノ風ドリア」を彷彿とさせるが、こんがりと焼き目がつき、濃厚なホワイトソースとミートソースがからみ合ったしっかりとした味わいだ。満足感はあるが、敷き詰められたターメリックライスを含めて、全体の量はあまり多くはない。サイゼリヤを超える空前絶後のコスパ!ピザ食べ放題300円で悶絶の満足感の画像4熱々の「ボロネーゼドリア」
 そして、筆者がドリアに挑んでいる間にも、「まだまだいただきます」のカードが掲げられているため、次々とピザが運ばれてくる。食べ放題で提供されるピザは、全10種類。マルゲリータのほかにも、「オクラとトマトのピザ」「鶏の照り焼きマヨネーズピザ」「3種のチーズピザ」「お好み焼き風ピザ」など、趣向を凝らしたものが提供される。
サイゼリヤを超える空前絶後のコスパ!ピザ食べ放題300円で悶絶の満足感の画像5「ツナとコーンのピザ」と「マルゲリータピザ」。二度目のマルゲリータは具が多め?

 卓上のカードを「少し休憩します」に替えることなく延々と食べ続け、10種類のピザを完食。筆者の貧乏性がアダとなり、後半はほとんど味の違いがわからなくなってしまうぐらいの暴食状態となってしまった。

ピザ食べ放題が客の回転率を下げている?

 筆者がピザと格闘している間、店内は家族連れや学生などのファミレスらしい客層が多く訪れ、満席に近い状態に。隣に座っていた家族連れの会話に耳を向けると、何やらメニュー選びでモメている様子だ。

「ピザは1人1皿頼まないといけないし、そのために料理も1品頼まなきゃいけないの。あんた、全部食べられるの?」

 お子さんに詰め寄るお母さん。そう、このピザ食べ放題を堪能できるのは、料理1品とピザ食べ放題をセットで注文した者のみ。たとえ家族で来たとしても、ピザを分け合うことも持ち帰ることもできないという、鉄の掟があるのだ。

 この家族だけでなく、ピザ食べ放題を注文した客は、きっちり人数分の料理を頼んでいるように感じられた。オリーブの丘の「ピッツァ食べ放題 ¥300」の安さを支えているのは、鉄の掟をしっかり守る客たちの誠実さなのかもしれない。

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