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テレビ局員と芸能事務所の知られざる癒着関係…素人Pが仕切るドラマ制作現場の崩壊

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「Thinkstock」より

 今クールの連続テレビドラマは『コード・ブルー3』(フジテレビ系)が初回視聴率16.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)で好発進を見せ、その後も放送された6話までで視聴率13%以上を維持している。久しぶりにフジの月9が結果を残しているものの、視聴率20%が当たり前だった全盛期と比べればもちろん物足りない数字ではある。

 他局を見渡しても、連続テレビドラマで視聴率2ケタを獲得している作品はわずかで、2ケタを取れば評価されるという現状が続いている。録画、ネット配信などでリアルタイム視聴を選ぶ視聴者は減少傾向にあるとはいえ、昔のように話題を呼ぶドラマは生まれにくくなっている。その原因はどこにあるのか。

 18日発売の「新潮45」(新潮社)の9月号では、デーブ・スペクターがインタビューに応じ、次のように警鐘を鳴らしている。

「テレビ局がドラマ制作で大事にしているのは、視聴者ではなく芸能プロダクションとの関係です。テレビ局の幹部がプロダクションに接待されて、『うちの子、頼みますよ』と言われたら断れない。加計学園と同じで忖度なんですよ。(中略)一流の寿司屋が接待攻勢を受けたからといって、マグロの仕入れ先を変えますか? それで店の評判が落ちたら客が離れてしまう。こんなことが続けられるのはテレビ業界だけでしょう。本当に有難いですね、視聴者に感謝しないと」

 このようにテレビ局の現状を厳しく指摘している。テレビ局関係者が話す。

「デーブさんのいうように、プロダクションとの関係を重視し過ぎていることは大いに関係しているでしょう。また、昔と違って、ドラマ一筋の社員が極端に少なくなりましたからね。経理部や広報部からドラマに移動する人も珍しくないんですよ。そういった社員がいきなりプロデューサーを任されることもある。すると、引き出しも人脈もないから、すぐ小説や漫画など原作モノに頼るし、キャスティングも事務所のいいなりになってしまう。今までまったく違う仕事をしていた人が、ドラマで大ヒットを出せるとは考えづらいなんてことは素人もわかることだと思いますが……」

 過去にはひとりの社員が同じポジションに長く居座ることで、局員と芸能プロダクションに癒着ができてしまうという弊害もあって、異動が頻繁になったという背景もひとつにあるようだが、かといって下積みもなくいきなりプロデューサーを任されて良い結果が残せるとは思えない。現場の制作会社関係者はこう語る。

「突然他部署から異動してきて、思いつきで動かされるのは本当に厳しい。ダメな人についてしまうと視聴率が獲れない。すると、次の発注がなくなる。かといって、下請けは局員の言うことを聞かないわけにはいかない。ジレンマです。

 ドラマを作りたい一心でテレビ界に入ってくる若手も極端に減りました。このまま行くと、連続ドラマの枠がますます減っていくのではないかという危機を感じています」

 副業のイベントや不動産収入で高収益をあげている民放各テレビ局もあるが、本業の番組制作で打開していかない限り、未来は明るくないだろう。
(文=編集部)

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