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木村隆志「現代放送のミカタ」

NHK『バリバラ』に存在意義を否定された日テレ『24時間テレビ』、マラソンより注目すべきシーンとは

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日本テレビタワー(「Wikipedia」より/FlickreviewR 2)
 今年の『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)は異質なムードに包まれている。8月26日の放送日が近づくとともに、メインパーソナリティーを務める櫻井翔、亀梨和也、小山慶一郎、さらに総合司会を務める羽鳥慎一、水卜麻美の番宣出演が増えているが、ビッグイベントに向かう盛り上がりや熱気は感じられない。


 理由として考えられるのは、メインパーソナリティーがジャニーズの単独グループではなく、必然性の低い3人組であること。単独グループのような息の合ったトークがなく、大人数でにぎやかすこともできず、番宣出演でもどこか淡泊に見えてしまう。

 しかし、それ以上に盛り上がりをそいでいるのが、チャリティーマラソンランナーの当日発表だ。「当日、日本武道館にいて、走る理由のある人」という思わせぶりな情報だけを流すことでメディアの関心こそ集めているものの、肝心の視聴者レベルでは拒否反応を示す人が多い。

「あれこれ予想して楽しんでほしい」「当日のドキドキ感を味わってほしい」というインターネット上の“バズ狙い”なのはわかるが、現在の視聴者は自分たちを誘導するような事前演出には冷めがちだ。あくまで「自分たちでバズるネタを探したい」のであって、誘導するような仕掛けを好まないことに制作サイドは気づいていない。

 そもそも、近年チャリティーマラソンへの関心は、「ヘトヘトになった芸能人のゴールシーンを見るか見ないか」という程度。「放送時間ギリギリで武道館へ向かう」という同じ演出を25年間も続けているのだから、年々感動の割合が減るのは当然だろう。

 8月は芸能ニュースが少ないこともあってメディアはここぞとばかりに取り上げているが、視聴者サイドはほとんど反応していない。いわばメディアだけが制作サイドの術中にハマっている状況で、視聴者との温度差は広がる一方だ。

NHKとテレ東からイジられる『24時間テレビ』


 そんなマンネリを軽減するためのチャリティーマラソンランナー当日発表なのだが、この仕掛けは「生放送という最大の強みを生かそう」という原点回帰ともいえる。

 昨年、『24時間テレビ』が放送された時間帯に『バリバラ』(NHK Eテレ)が放送され、その内容が物議を醸した。「障害者の感動的な番組をどう思う?」という質問に、健常者は「好き45人、嫌い55人」、障害者は「好き10人、嫌い90人」と答えたアンケート結果を出すなど『24時間テレビ』のコンセプトをぶった斬り。『24時間テレビ』は、「お涙ちょうだいの感動ポルノなんていらない」という強烈なメッセージを叩きつけられてしまった。

 さらに今年は、『24時間テレビ』と同じスタート時間の18時30分から『ゴッドタン 最初でたぶん最後のゴールデンスペシャル』(テレビ東京系)が放送。「キス我慢選手権」などの企画で「悪ふざけの最高峰」といわれる番組をわざわざぶつけられるなど、『24時間テレビ』はおもちゃのような扱いを受けているのだ。

 NHKやテレビ東京にイジられるほど「愛は地球を救う」というコンセプトが揺らいでいるだけに、「生放送ならではの臨場感に賭けよう」というスタンスは合点がいく。

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