ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 客数減…ドンキと融合で起死回生  > 3ページ目
NEW

経営統合のファミマとサンクス、共に客数減の深刻な事態…ドンキとの「融合」で起死回生

文=編集部

ファミマのファミチキvs.ローソンのLチキ

 コンビニが日販を伸ばすために力を入れているレジ横に並ぶカウンター商品のなかで、大人気なのがフライドチキンだ。今年の夏はチキン戦争が熱い。

 ファミマは今夏、フライドチキンなど温かい総菜の販売を強化した。焼き鳥の販売を始め、さらに天ぷらも加えた。レジカウンターの上に置く総菜の棚を刷新して「ファミ横商店街」と銘打ち目立たせた。

 主力のフライドチキン「ファミチキ」の販売を、従来の1日1店平均30個から50個に引き上げることを目指している。テレビCMではファミチキを擬人化したキャラクターを登場させ、広告量を2倍に増やした。連日、ファミチキのキャラクターが、おにぎりの新製品発表の会議室で居眠りをするといったドジを踏む設定のCMがシリーズでテレビに溢れた。

 ファミチキの発売は04年だ。当時社長だった上田準二氏(現相談役)が伊藤忠商事在籍時に、30年間にわたり畜産事業を担当したノウハウを生かして商品開発を進めた。05年度に6000万本を売り上げ、日本ケンタッキー・フライド・チキンに続き、フライドチキンの売り上げで国内2位となった。ファミチキは、ファミマがほかのコンビニより優位に立つ商品だ。

 7月の既存店売上高はセブンが前年比0.7%増で60カ月連続のプラスだった。冷やし麺や飲料の売れ行きが良かった。ローソンも調理麺やアイスクリームが好調で0.4%増。

 しかし、ファミマは0.6%減だ。「炭火焼き鳥」が発売から約1カ月で3000万本を突破する大ヒット商品になったほか、ファミチキもCM効果で売れたが、それでも客数が2.0%減ったことが響いた。旧サークルK・サンクスは4.2%減と落ち込みが大きかった。

 ローソンは三菱商事が50.0%出資する子会社で、竹増貞信社長は三菱の出身。ファミマvs.ローソンというコンビニの戦いは、伊藤忠と三菱の代理戦争の様相をみせており、お互いに激しい対抗心を燃やしている。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

Instagram: @businessjournal3

ニュースサイト「Business Journal」

経営統合のファミマとサンクス、共に客数減の深刻な事態…ドンキとの「融合」で起死回生のページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!