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【タトゥー裁判】彫師と検察が真っ向対立!ある日突然「医師法違反」はおかしい!

構成=作道美稚代
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――初公判の冒頭で、谷崎潤一郎の小説『刺青』を読み上げた理由を教えてください。

亀石 「其れはまだ人々が『愚』と云う貴い徳を持って居て、世の中が今のように激しく軋み合わない時分であった」

 これを読み上げたのは、今回の裁判の核心を、誰の心にも届く言葉で伝えたいと思ったからです。今回の裁判は、医師法という法律の解釈に関わる難しい問題なので、一般の方は、なかなかスッと理解できないと思うのです。難しすぎて眠くなってしまうかもしれません。まずは傍聴席の方々に「何か始まるぞ」みたいな空気を感じてもらって、誰でも理解できるような簡単な言葉で、問題の本質を伝えられればと考えました。

――タトゥー裁判に関する過去7回の公判の感触を聞かせてください。

亀石 手ごたえは感じています。検察官が主張する理屈では、裁判官は有罪判決を書けないのではないかと感じます。ただ、最後までどうなるかはわかりません。弁護側が勝てば検察は控訴するでしょうし、弁護側が負ければ当然控訴するので、最終的に最高裁までいく可能性があります。最後まで気を抜かずに全力で闘っていこうと思っています。

――判決後は、法整備について、どのように働きかけていく予定ですか。

亀石 クラブを風営法違反で摘発した「クラブNOON事件」では、世論や政治家の関心が強く、裁判と法整備を同時進行で行うことができたのですが、タトゥー事件はそこまで世論や政治家の関心が高いとはいえない状況です。そうした事情もあり、まずはこの裁判でどのような判断が下されるかが、とても重要になってきます。裁判の結果を踏まえ、法整備も良い方向に進めていけるように願っています。

――ありがとうございました。
(構成=作道美稚代)

●作道 美稚代
1986年生まれ。現在はIT企業の株式会社ファブリジオの代表取締役社長と兼任し執筆活動中。

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