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住宅ジャーナリスト・山下和之の目

今、住宅ローン借り換えで総返済額を7百万円も減らせる!返済期間5年短縮も!

文=山下和之/住宅ジャーナリスト

 0.50%に借り換えると、図表3-(3)、図表3-(4)のようになります。10年前に3.0%で借りた人は、0.50%に借り換えることで毎月返済額の軽減効果が3万円近くに達します。これなら、返済期間を5年短くしてもなお、1万円近く返済額が少なくなります。

 5年前に2.0%で借りた人でも、0.50%に借り換えると毎月返済額は2万円近く減りますし、残り期間を5年短くしても、やはり当初の返済額より少なくできるという効果を期待できるのです。

今、住宅ローン借り換えで総返済額を7百万円も減らせる!返済期間5年短縮も!の画像6
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8割近い人が返済期間の短縮を実現

 住宅金融支援機構の調査によると、「返済期間長期化」「返済期間変化無し」が2割強存在するものの、8割近い人は期間短縮を実現しています。

 最も多かったのは、「~5年以下短期化」の28.5%ですが、なかには「15年超短期化」という人も9.5%と1割近く存在します。これによって、定年後も返済額が続く予定だったのが、定年前に余裕を持って完済できるようになったという人もいるのではないでしょうか。

 返済額が減少したという人も合計63.3%に達しています。最も多かったのは「(5000円超)1万円以下減少」の26.5%ですが、なかには「2万円超減少」と回答した人も7.6%います。この調査ではわかりませんが、毎月返済額を減らしながら、残りの返済期間も短縮したというダブル効果を実現した人もいるはずです。

 ちなみに、この調査では毎月返済額が減った人に対して、その使い道を聞いています。

 回答で一番多かったのは、「生活費」の33.8%でした。住宅ローンがあると何かと家計が厳しくなりがちですから、ローンの減額によって生活にゆとりが出てきたという人が多いのではないでしょうか。

 もちろん、「貯蓄」「教育資金」に回して、将来に備える人も少なくありません。せっかく、住宅ローン返済のために家計管理を行ってきたのだから、その手綱を緩めずに、子どものため、あるいは老後のためにシッカリと備えていこうということでしょう。

 いずれにしても、せっかくの超低金利ですから、少しの金利差であっても返済額軽減、返済期間短縮効果が出てくるはずです。住宅金融支援機構の借換えシミュレーションなどで試算してみてはどうでしょうか。効果の大きさに驚く人が多いはずです。のではないでしょうか。
(文=山下和之/住宅ジャーナリスト)

住宅金融支援機構「借換えシミュレーション」

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●山下和之
住宅ジャーナリスト。各種新聞・雑誌、ポータルサイトなどの取材・原稿制作のほか、単行本執筆、各種セミナー講師、メディア出演など多方面に活動。『山下和之のよい家選び』(http://yoiie1.sblo.jp/)も好評。主な著書に『よくわかる不動産業界』(日本実業出版社)、『マイホーム購入トクする資金プランと税金対策』(学研プラス)など。

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