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「前代未聞で、予測不能」な時代に突入しつつある大相撲、九月場所の見どころとは?

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「日本相撲協会」公式サイトより

 9月10日から幕を開ける大相撲九月場所。前売り券はわずか50分で完売したという報道もあって、昨今の大相撲人気の高さをうかがい知ることができるが、稀勢の里の横綱昇進、高安の大関昇進といった、わかりやすく盛り上がれる共通の話題は、これと言って見つからない久々の場所である。

 だが大相撲九月場所の見どころは、話題にならないところで多く存在している。今回は九月場所を楽しく見るためのポイントを幾つか挙げていきたい。

 まず、2017年の大相撲は前代未聞の事象が連続して続く、過去のデータや事例が参考にならない時代に突入している。相撲界の常識が時代とともに変化し、その変化とともに新たな潮流が生まれつつある、歴史的な転換点といえるだろう。過去の常識をもとに相撲を観ていると、有り得ないことの連続に戸惑い、驚き、そして惹き込まれることになる。

 まず横綱4力士が、30代のベテランだということだ。現在の4横綱、白鵬、日馬富士、稀勢の里、そして鶴竜はいずれも若手時代から頭角を現し、20代の前半から三役に定着し、大関横綱へと昇進した。11年以降の大相撲を支えてきたのは彼らといって差し支えない。なぜなら12年の把瑠都、旭天鵬、15年の照ノ富士、16年の琴奨菊、豪栄道を除いた場所の優勝杯はすべてこの4力士の手に渡っているからだ。

 大相撲の世界は勤続疲労が溜まりやすいせいか、早くして大関・横綱に昇進した力士は20代後半に差し掛かると衰えが顕著になり、引退していく傾向にあった。大鵬は30歳、北の湖は31歳、貴乃花も30歳で土俵を去っている。千代の富士は30歳以降に19回優勝しているが、この記録は唯一と言って良いレベルの例外である。

 付け加えるならば、前述の旭天鵬、琴奨菊、豪栄道も30代での優勝だ。ベテラン力士の活躍という傾向は、4横綱に限った話ではないのである。

 ただ、彼らが盤石かと言えばそうではない。4横綱のいずれかが優勝を攫っているのは間違いないが、好不調の波が激しいのもまた事実。歴代最多優勝の記録を持つ白鵬でさえも、今年の五月場所で優勝するまでは、昨年名古屋場所から5場所連続で優勝を逃していた。その後名古屋をも制し、2場所連続優勝しているものの、膝痛の影響から今場所の休場もありうるという報道もある。日馬富士もこの4年で5場所休場しているし、稀勢の里も三月場所に負った怪我から立ち直れずにいる。そして不調の続く鶴竜は、今場所は進退を賭けて臨むことになる(※8日、白鵬、鶴竜、稀勢の里の3横綱が休場することが発表された。3横綱の初日からの休場は昭和以降で初めてのこと。これはこれで前代未聞の出来事といえる)。

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