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山田修「間違いだらけのビジネス戦略」

海外客船クルーズ、ブーム&身近に…101泊・400万円で世界1周も人気

文=山田修/ビジネス評論家、経営コンサルタント
海外客船クルーズ、ブーム&身近に…101泊・400万円で世界1周も人気の画像1ベストワンクルーズが扱っているクルーズの代表的ボート外観(ベストワンクルーズ提供)

 急加速し始めた日本のクルーズ・ビジネスを牽引するオンラインクルーズ・エージェント。その運営会社ベストワンクルーズの澤田秀太社長に、前回に引き続きアウトバウンドの外航クルーズの実情を聞いた。

急成長を続けるクルーズ市場、ベストワンが外航クルーズで強み

海外客船クルーズ、ブーム&身近に…101泊・400万円で世界1周も人気の画像2

――日本で外航クルーズ(出港地、寄港地、帰港地のいずれも日本国外)を手がけている主な旅行会社は、どんなところがありますか。

澤田秀太社長(以下、澤田) 総合旅行会社としては、JTBさんと阪急交通社さんが力を入れています。専業的な旅行会社としては、当社とクルーズプラネットさんが知られています。

――各社のクルーズ・ビジネスの規模は、どれくらいなのでしょうか。

澤田 JTBが100億円規模でトップ、これは日本船として世界1周クルーズを展開している飛鳥2【編注:正式表記はローマ数字】での売り上げが半分ほどあると見られています。飛鳥2は郵船クルーズが所有運航しています。

――阪急交通社の外航クルーズの新聞広告はよく目にします。ベストワンクルーズの売り上げ規模を教えてください。

澤田 年商などは非公開にさせていただいていますが、おかげさまで前年対比で30%増を続けています。

――成長が加速しているのですね。

澤田 はい。外航クルーズの分野ではマーケット自体が成長していますし、当社はおかげさまでマーケットの成長をしのぐ速度で成長させていただいています。

――どの分野が好調なのでしょう。

澤田 クルーズは、外航クルーズ(アウトバウンド)、訪日クルーズ(インバウンド:日本で就航、あるいは日本に寄港する海外船社のクルーズ)、国内クルーズの3つに大別されています。当社は、すべて扱っていますが、特に外航クルーズの伸びが大きくなっています。

 商品としての外航クルーズは3つに大別されます。(1)添乗員付きのパッケージ旅行、(2)添乗員が付かない募集型のパッケージ旅行、そして(3)FITといわれる個人旅行です。FITとはForeign Independent Tourの略で、お客様のご希望によりクルーズ、航空券、ホテルなどを組み合わせ発注します。当社の売り上げは(2)と(3)で大部分を占めています。

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

山田修/経営コンサルタント、MBA経営代表取締役

経営コンサルタント、MBA経営代表取締役。20年以上にわたり外資4社及び日系2社で社長を歴任。業態・規模にかかわらず、不調業績をすべて回復させ「企業再生経営者」と評される。実践的な経営戦略の立案指導が専門。「戦略カードとシナリオ・ライティング」で各自が戦略を創る「経営者ブートキャンプ第12期」が10月より開講。1949年生まれ。学習院大学修士。米国サンダーバードMBA、元同校准教授・日本同窓会長。法政大学博士課程(経営学)。国際経営戦略研究学会員。著書に 『本当に使える戦略の立て方 5つのステップ』、『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(共にぱる出版)、『あなたの会社は部長がつぶす!』(フォレスト出版)、『MBA社長の実践 社会人勉強心得帖』(プレジデント社)、『MBA社長の「ロジカル・マネジメント」-私の方法』(講談社)ほか多数。
有限会社MBA経営 公式サイト
山田修の戦略ブログ

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