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「ニトリのモノマネではない」…ヤマダ電機会長、「住まいに関する家1軒まるごとのサービス」を語る

取材=松崎隆司/経済ジャーナリスト 構成=長井雄一朗/ライター

――ヤマダ電機は、インテリア進出という新規ビジネスで社運を賭けた勝負に出たのではないでしょうか。

山田 住宅関連事業の強化は、ヤマダ電機にとって近年の懸案です。

 2011年に注文住宅メーカーのエス・バイ・エル(現ヤマダ・エスバイエルホーム)を買収し、13年にはスマートハウスを低価格で提供するメーカーのヤマダ・ウッドハウスを設立、金融面ではヤマダファイナンスサービスが住宅ローンの取り扱いも行っています。さらに、これらのサービス実現の核となるヤマダ不動産を6月に設立し、賃貸物件や不動産売買の仲介に乗り出しています。

 家電、住宅、不動産、家具、雑貨などは、すべて「家」に関係することです。つまり、ヤマダ電機は単なる家電量販店から「住まいに関する家1軒まるごとのサービス」、「モノからコトへのサービス」を提供し、コンセプトである「家電から快適住空間をトータルコーディネート提案する店」にするべく、構造改革を推進する。これが狙いです。

 店舗のあり方も、家電を中心とした既存ビジネスと住宅などの新規ビジネスを融合します。トータルでビジネスの見直しを行っています。

「ニトリのモノマネとは違う」

――「インテリアリフォームYAMADA 前橋店」は、構造改革の象徴的な店舗です。ヤマダ電機が大きな変貌を遂げる動きの一環のように思えます。

山田 投資家のみなさんからすれば「よけいなことをやっている」という感じでしょうが、リフォームだけでなく、ホームファッションや家具、インテリア雑貨をトータルで提案すると共にカフェを設けており、家族連れや女性の方も気軽に来店していただける店舗になっています。

 また、店舗から約100m圏内には、家電が主体の「テックランドNew 前橋本店」とヤマダ・ウッドハウスのモデルハウスがあり、住まいに関することのすべてにお応えできる暮らしの「新体験空間」が誕生しました。

「インテリアリフォームYAMADA 前橋店」は「住まいに関する家1軒まるごとのサービス」を具現化した店舗であり、ヤマダ電機がビジネスを強化するという姿勢の象徴的な店舗です。

――マスコミのなかには、「ヤマダ電機vs.ニトリ」という構図で報じたところもありました。

山田 家電と家具は相性がいいのです。ニトリも、家具だけでなく生活用品である家電を扱って業績を伸ばしています。今回の店舗は「ニトリのモノマネ」などと言われますが、それは違います。繰り返しになりますが、ヤマダ電機は「住まいに関する家1軒まるごとのサービス」を提供します。その一環が、この新業態です。そこは強調したい点ですね。

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