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『カンナさーん!』、斉藤由貴の不倫で視聴率回復もシングルマザーの描き方に疑問続出

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『カンナさーん!』公式サイトより

 9月12日放送の連続テレビドラマ『カンナさーん!』(TBS系)第9話が、最終回目前にして平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、4週間ぶりに2ケタ台まで回復した。主演を務めるのは渡辺直美だが、現在“不倫騒動”の渦中にある斉藤由貴も出演していることで注目を集めたのではないかという見方もできるだけに、本作でゴールデン・プライムタイムの連ドラ初主演を果たした渡辺が不憫でならない。

 さて、ドラマのほうはと言えば、主人公・河東カンナ(渡辺)は、息子・麗音(川原瑛都)を抱えて働くシングルマザー。元夫・鈴木礼(要潤)との離婚の原因は、これまた“不倫”だったものの、ドラマ内では礼が心を入れ替えるなどして“家族の絆”が復活し、3人での生活に戻ろうとしていた。

 そんな折、カンナがデザイナーを務めていたファッションブランドが無くなることに。会社側からは海外出張を伴う部署への異動を促されるも、麗音との暮らしも夢も手放せないと考えたカンナは、一度は退社を決意。しかし、社内の別ブランドへの異動が決まった上司・片岡美香(山口紗弥加)とともに、カンナと同僚・境川翔子(トリンドル玲奈)のどちらかがデザイナーとして新チームに入れるというチャンスが訪れた。

 デザイナーの1枠をかけたコンペで、お互いに本気でぶつかり合うことに決めた2人。最終的に、カンナが“ブランドに求められているデザイン”よりも“自分らしさ”を選んだため、美香に選ばれたのは翔子で、カンナは当初の決断通り退社する運びとなった。

 ドラマ的に「夢を諦めない」「自分らしさを大事にする」といった要素は、ありがちでも欠かせないのかもしれない。現実にだって、カンナのような生き方をしている人も少なからずいるだろう。しかし、やはり多数派ではないと思われるだけに、“ドラマの視聴者の共感を得る”のは厳しい。私も、「もし自分が4歳の子どもを抱えたシングルマザーだったら……」と考えたら、職を失ってまで夢を追いかけるなんて選択はできないだろうから、キレイ事で突き進もうとするカンナが“ウザキャラ”に見えてしまうのだ。

 カンナが今回、モデルとしての自信をなくして休業中の緒川俊子(泉里香)をブランドの店頭に引っ張り出したのも、“ドラマだから”結果オーライとなったけれど、正直「余計なお世話」だと思った。しかし、俊子はカンナに感謝していたし、もっといえば同ドラマには「カンナのことが嫌いな人」がほとんど出てこない。せいぜい、斉藤が演じる元姑・鈴木柳子と、人事部長の桝田(信太昌之)くらいで、ほかの登場人物はカンナをウザいなどと思っていないどころか、好意的であるように描かれている。

 逆に、もっとカンナに否定的なキャラクターが多ければ、彼女を応援できたかもしれない。カンナが我が道を突き進んできた結果、“カンナらしさ”だけが際立ったため、ネット上でも「自分らしさの押し付け」などといったコメントがあがるなど、いまいち共感を得られないキャラになってしまったという点でも、渡辺に同情したい。
(文=美神サチコ/コラムニスト)

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