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あのドンキがガラガラの異常事態…わずか8カ月で閉鎖、絶好調・ドンキに危険な兆候

文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント
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閑散としている神保町靖国通り店

 筆者は、ある土曜日の昼12時台に神保町靖国通り店を訪れてみた。予想以上に閑散としていたが、滞在客数を数えてみたら45人だった。1階から6階までを数えなければならなかったので、多少の人数の誤差はご容赦いただきたい。昼時ということもあり、食品がある1階と2階はそれなりに客がいたが、3階から6階は閑散としていた。都心店でこの滞在客数では厳しい。

 都心店であれば、ドンキが得意とする訪日外国人客を期待したいところだが、筆者が確認した限りでは外国人らしき客は1名しかいなかった。他店舗と比べて少ない印象だ。学生街・オフィス街での立地のためだろう。ドンキ全体の免税売上高の構成比は現在6~7%程度で、上昇傾向を示している。免税客単価は国内平均の約4.5倍にもなる。そのため、訪日外国人客を取り込めないことは残念なところだ。

 こうして神保町靖国通り店の滞在客の状況を確認した後、比較検証するために、神保町駅から4駅離れた末広町駅から徒歩3分の「ドン・キホーテ秋葉原店」(東京都千代田区)を訪れてみた。神保町靖国通り店で滞在客数を数えた後すぐに移動したため、同日のほぼ同時間帯(土曜日・昼12時台)での訪問だ。

 秋葉原店はビルの2階から4階までで営業している。売り場面積は1937.2平方メートルで、神保町靖国通り店の約2倍だ。ドンキのなかでは標準的な広さがあるため、品揃えは充実しているといえる。逆に、売り場面積が狭い神保町靖国通り店の品揃えの少なさが際立つ。

 秋葉原店の滞在客数を数えてみたら、146人だった。神保町靖国通り店の3倍、人数でいえば100人以上多い。どの階も若者と外国人を中心に賑わっていた。これらの客層はドンキと相性がいい層といえるだろう。大型電気店やアニメショップが数多く建ち並ぶことで世界的にも有名な秋葉原駅からも徒歩3分で行けることが影響していると考えられる。

 秋葉原店には36台が駐車できる駐車場があることも大きい。一方、神保町靖国通り店には駐車場がなく、近隣で提携している駐車場もない。車で来店するのは困難だ。そのため、駐車場がある店舗と比べて集客力は劣ってしまう。神保町靖国通り店は24時間営業だが、駐車場がないため夜間の集客状況は日中以上に厳しい状況だろう。

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