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韓国、未成年女子への売春強要が社会問題化…タイ人らを監禁、売春摘発に反対デモも

文=高月靖/ジャーナリスト
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女子プロゴルファーも売春

 今年6月には女子プロゴルファーが売春で摘発されていた事実が報じられ、大きな反響を呼んでいる。

 この女は1992年生まれのK。高校生だった2009年にアマチュアの大会で優勝、同年にプロとして韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)の大会に初参加した。

 だがその後は成績が振るわず、11年に約10の大会で獲得した賞金は約100万ウォン(約10万円)。12年を最後に大会出場が途絶えている。Kはこの時期にヤミ金融関係者から借金を始めたようだ。

 最初に摘発されたのは15年、ソウル市でのこと。この年に売春容疑で2回捕まり、2回とも起訴猶予となっている。さらに16年12月にも韓国中西部・益山市で、売春容疑により略式起訴(100万ウォン=約10万円)された。

 Kはこのほか美人局で複数の男性から金銭をだまし取った疑いも持たれている。いずれもチャットアプリで知り合った男性と交際するふりをしつつ、「借金のカタに売春を強要されている」として援助を求める手口だ。被害者の1人はヤミ金に1億3000万ウォン(約1280万円)もの借金をつくらされたが、警察はまだKの行方をつかめていない。

相次ぐ外国人女性の監禁・売春強要

 密室に外国人女性を監禁し、売春を強要する事件も日常茶飯事だ。今年7月にも、釜山市で監禁されていたタイ人女性が救出された事件が話題を集めている。

 この女性はマッサージ店に勤務する約束で今年3月に訪韓。だがパスポートを取り上げられ、雑居ビルの一室に監禁され売春を強要された。

 救出のきっかけは、覚えたての拙いハングルで書いたSOSメッセージの紙片。買い物に連れ出された際、売春業者の目を盗んで店員に手渡し、通報につながった。

 同様の事件は枚挙にいとまがない。今年4月にもタイ人女性7人を韓国に呼び寄せて監禁、売春を強要していたグループ6人が書類送検されている。昨年12月には売春を拒否して監禁されていたカザフスタン人女性1人、同年9月には売春を強要されていたフィリピン人女性4人、5月には同じくタイ人女性1人が救出された。

 韓国警察によると、タイで現地女性に「マッサージの仕事がある」などとだまして韓国へ送り出す韓国人ブローカーがいるという。だが、まだその摘発には至っていない。

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