NEW

四次元とは?時間とは?悟りとは?秋の夜長のおともに「知の究極本」で脳を刺激してみては?

【この記事のキーワード】

, ,

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
post_20525 - コピー.jpg
『苫米地博士の知の教室』(苫米地英人/サイゾー)

 認知科学者であり、ビジネスマンとしても超一流の経歴を持ち、オウム真理教幹部の洗脳を解くなど脱洗脳家としての見識も併せ持ち、さらには天台宗の僧籍を持つなど、マルチな分野で活躍する異能の人物・苫米地英人。本著『苫米地博士の知の教室』は、そんな苫米地博士の異才ぶりが気持ちいいくらいに炸裂した「知の究極本」である。 

 苫米地博士が語るのは、「四次元」「時間」といった抽象的とも思える概念から、近年話題の「引き寄せの法則」、サラリーマンならぜひとも知りたい「反論と言い訳の違い」など、実に17項目にも及ぶ。すべてが編集者との対話形式となっており、読み手が抱くであろう疑問を編集者が代弁してくれるため大変に読みやすい。

 ただし、その受け答えがかなりぶっ飛んでいる。その一例が「四次元ってなんですか」との問いに対する「待ち合わせだよ」との答え。これだけでは一体何のことやらまったくもって意味不明だが、博士はその意味をわかりやすく解説する。

人間は未来に影響を及ぼす能力を持っている可能性がある

 ほとんどの人は、四次元で想定される「時間軸」など存在しないのではないかと考えている。だが、人が待ち合わせする場合、緯度・経度・高度の3つからなる三次元の座標だけでは会うことができない。三次元の座標に「何日の何時に」という4つ目の座標が加わってはじめて、待ち合わせが可能になるのだ。そう考えると、ふんわりした概念に過ぎなかった「四次元」がグッと身近に思えてくる。

「時間は未来から過去に向かって流れる」との博士の主張も興味深い。赤いボールを川で拾ったら、続いて青いボールも流れてきたとの例を引き合いに出し、過去の出来事が今の結果に結びついているとの考えは間違いだと説く。つまり、赤いボールを拾おうが拾うまいが、青いボールが流れてくるときはくるのだ。

 博士は、人間はむしろ未来に影響を及ぼす能力を持っている可能性があるのだと語る。

 人間がまだ進化する前は、目の前の鳥を捕まえることしかできなかったが、進化した人間は鳥を捕まえる未来を想定し、降りそうな場所にワナとエサを仕掛けることで鳥を捕まえる未来を起こすことができる。

 つまり、未来を臨場感豊かに思考し、物理的にもそれに見合った環境を整えることで、望む未来を本当に起こすことが可能になるというのだ。なるほどと思う半面、「現在の行動が未来に影響を及ぼすのであれば、やっぱり過去が今に影響を与えているのでは?」との疑問も湧いてくるが、そんな疑問を持ってしまう人は本書の読み込みが足りないのかもしれない。

 何しろ、博士の言葉を借りれば、因果の因が過去にはないことは「現代分析哲学が証明しているし、オリジナルの仏教でもそうだし、科学でもそう」なのだ。疑うほうがおかしいのだと思い直して何度も繰り返し読んだほうがよさそうだ。

TPPの締結で日本が訴訟社会に?!

「反論と言い訳の違い」の章では、つくづくTPP(環太平洋パートナーシップ協定)からアメリカが離脱してよかったと思わせてくれる。もしアメリカがTPPを締結していたら、たとえば会社や待ち合わせに遅れたとしても決して謝ってはならず、「遅刻していません」と強弁しなければならないような訴訟社会になっていたかもしれないと博士は話す。明らかに遅刻していても「電車が遅れただけで私は遅刻していない」とか、「そもそもそんな時間に約束していない」など、ムチャクチャな理屈をこねるようなことになったかもしれないのだという。日本人は、そんなギスギスした社会にならなくて済んだことでドナルド・トランプ米大統領に感謝すべきなのかもしれない。

 苫米地博士の発言は、常識を疑ったり打ち破ったりするようなものが多く、にわかには受け入れがたいかもしれないが、後からよくよく考えてみると「確かにそうかもしれない」と思えるものばかりだ。博士は本書で「そもそも情報に良い悪いはない」とも説く。世の中にある情報はすべて役に立つもので、それをどう活かすかは受け手次第という意味だ。秋の夜長に備え、普段使わない脳をグリグリと刺激してくれる本書をぜひ手元に置いておきたい。
(文=編集部)

四次元とは?時間とは?悟りとは?秋の夜長のおともに「知の究極本」で脳を刺激してみては?のページです。ビジネスジャーナルは、スキル・キャリア、TPP引き寄せの法則苫米地英人の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!